総括班
特定領域研究
地球規模での人類活動による影響を受けつつある大気と海洋環境の現状の把握だけではなく、大気組成変動が海洋生態系の変化を促し、その変化に伴う海洋大気へのフィードバックについて、一連のリンケージの仮説検証は、これからの地球環境問題を解決する手法を確立する上でも不可欠である。北太平洋を中心に大気と海洋の物質循環動態リンケージについて、海洋表層(有光層約200m以浅)と海洋大気境界層(海面から約2kmまで)を研究対象域として絞り込み、4研究項目で取組む。大気現象の擾乱による海洋生態系への影響の主要因を明らかにし、海洋生態系の応答と連鎖を解明する。その過程において、生物起源気体が生成・放出する過程と放出フラックスの直接測定や長期的なフラックス変動を観測する。放出された気体の酸化過程に伴う粒子化と新生エアロゾルの直接測定を試みる。これらの過程をシミュレーションし、気候変化に対する海洋生態系の応答を予測可能とすることが本研究領域の目的である。本領域研究を構成する総括班は学識経験者の評価担当者を含み、全体的な研究方針、研究班合同の船舶観測や陸上観測の企画調整、研究の進捗状況の把握をし、研究戦略を立てることが目的である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件) 図書 (3件) 備考 (2件)
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http://w-pass.solas.jp/