研究領域 | 持続可能な発展の重層的環境ガバナンス |
研究課題/領域番号 |
18078007
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 和弘 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (20144397)
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研究分担者 |
森 晶寿 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (30293814)
高田 光雄 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30127097)
浅野 耕太 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (50263124)
諸富 徹 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80303064)
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キーワード | 持続可能な発展 / 環境ガバナンス / ガバニング / 環境政策統合 / 東アジア / 重層性 / 持続可能性指標 / 研究ネットワーク |
研究概要 |
平成18年度から実施してきた本特定領域研究全体の中間総括的取りまとめを行い、『環境ガバナンス叢書』全8巻として出版した。このことが主要な成果であるが、同時に次の研究の出発点ともなった。この叢書は、各巻各研究班の中間的総括になっており、特定領域研究全体としてのオリジナル成果に向けて統合化がなされなければならない。すなわち、本特定領域研究全体の研究理念の深化を図れるように合同報告会や全体研究会を開催し総括的に推進した。そして、各研究班を通底するガバナンスの理念として、ガバナンスという状態ではなく、動態的過程を表現するガバニングプロセスとしての環境政策統合の有効性と限界について検討した。内部評価だけでなく外部から多様な専門の研究者を招いて活発な総合的討議を行うことができ、個別的研究成果の相互交流と有機的結合に向けた共通基盤づくりが進展した。その中間総括的まとめを通じて共通論点などが明示できたことは本特定領域研究全体の共有財産になると考える。さらに、そうした本特定領域研究の研究成果を国際学会などで発表するよう奨励し、ヨーロッパおよび東アジア地域を中心に持続可能性指標や環境財政改革研究の国際的ネットワークづくりに見るべき進展があったことは貴重である。以上のような研究の進展と成果を特定領域研究全体で共有化するとともに、本特定領域研究に関心をもつ研究者や社会に発信しより活発な対話や討議を組織するためのプラットフォームにするためにウェッブペ-ジを作成し、研究会情報や論文・ディスカッションペーパーを掲載してきたが、その蓄積・充実を図るとともに、より対話型への進展が図れたことは貴重な成果である。
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