本領域研究は階層間の壁を超える本格的連携研究を世界で初めて実現することを目指したものである。異なる階層間に現れるクラスター現象を統一的に研究する場を創成し、個々の階層を超えた量子多体系の普遍的な現象や法則を見出し、物質における階層構造の起源の解明を目指した。総括班の目的は各階層を繋ぐ研究交流・連携を進め、共同研究を醸成することである。 総括班は計8回の領域研究会、2回の国際シンポジウムを主催し、さらに「物質階層を横断する会」11回、「国際レクチャーシリーズ」12回などを開催し、階層間を越える連携を進めることに成功した。こうして階層を越える「3体力」「クラスター間力」などで重要な研究成果を得た。
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