研究領域 | シンギュラリティ生物学 |
研究課題/領域番号 |
18H05408
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 健治 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20311350)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | シンギュラリティ / 少数 / 特異点 / システム転換 / トランススケール |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、新学術領域研究「シンギュラリティ生物学」の研究推進と、領域運営である。 領域発足後、まずは、第一回領域会議(2018/8/11~8/12, 新梅田研修センター)を開催し、領域研究の目的の確認、研究計画について領域メンバー間で再共有するとともに、本領域が目指す、シンギュラリティ細胞が生成される作用機序、ならびにそれが果たす生物学的な役割を解明について徹底的な議論を行い、研究者間での交流を深めた。 その後、領域のホームページを立ち上げるとともに、キックオフシンポジウム(2018/9/26、東京大学小柴ホール)を開催し、領域研究の概要を外部に向けて発信した。さらに、第56回日本生物物理学会年会において企画シンポジウム「シンギュラリティ生物学」(2018/09/17、岡山大学 津島キャンパス)を主催し、領域メンバーが、領域研究に関する研究発表を行った。年度末には、領域ニュースレター(vol.1)を発行した。 また、領域が開発を進めるAMATERASの協働開発・共同研究拠点 (大阪大学先導的学際研究機構超次元ライフサイズイメージング研究部門に開発スペースを確保済み) の設立のため、必要な装置の調達を行い、「AMATERASプロトタイプ」のセットアップを開始した。「AMATERASプロトタイプ」の一部であるCMOSカメラについて、調達予定の装置の性能、メーカーの技術力を調査した結果、期待している効果を得ることが困難であることが判明したため、繰越申請を行い、翌年度(2019年度)検討を継続した結果、周辺装置の性能向上での対応が可能であることがわかり、遅れをとり戻すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①領域の発足 領域発足後、すぐに領域会議を開催し、領域メンバー間で、領域研究の目的の確認、研究計画について領域メンバー間で共有した上で、領域研究をスタートすることができた。 ②情報の発信 ホームページの公開、キックオフシンポジウム・国内学会企画シンポジウムを開催し、領域研究の概要を外部に向けて発信することができた。 ③AMATERASの開発 必要な装置の調達を行い「AMATERASプロトタイプ」のセットアップを開始した。
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今後の研究の推進方策 |
【研究】 AMATERAS を中心として、以下の技術的な研究を引き続き行う。 1. 画像からシンギュラリティ細胞を識別する特徴量を抽出する情報解析技術、2. ビッグデータから必要な情報を取り出す技術、3. 計画班、公募班で得られたビッグデータを統合するデータプラットフォーム、4. 網羅的細胞分取技術、5. 超高光度化学発光型指示薬、6. 蛍光・化学発光・光音響・ラマン以外のイメージングモダリティー探索、7. シンギュラリティ現象に関連する生物学的課題 【領域運営】 AMATERAS開発に関しては、協働開発・共同研究拠点 (大阪大学先導的学際研究機構超次元ライフイメージング研究部門に設置)の運用を行う。今年度に購入した装置に加えて来年度に新たに必要装置を購入し、AMATERASのプロトタイプを構築する。領域内の交流としては、前期と後期それぞれに領域会議を開催する。特に前期は新規に採択された公募班を加えて行うことで領域全体の方向性を確認し、各自の研究内容および領域での位置づけを理解する。夏に学生、研究員、教員などを対象にしたトレーニングコースを行う。計画班代表が中心となり講義、実習を行うことで、AMATERASに用いられる基礎技術を習得してもらう。領域の周知活動として、各種学会にてシンポジウムやセッションを行う。
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