研究領域 | 発動分子科学:エネルギー変換が拓く自律的機能の設計 |
研究課題/領域番号 |
18H05418
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
金原 数 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (30282578)
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研究分担者 |
上野 隆史 東京工業大学, 生命理工学院, 教授 (70332179)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 発動分子 / 分子機械 / 分子モーター / ソフトロボット / エネルギー変換 / 集団運動 / アクティブマター |
研究実績の概要 |
(1)領域の研究成果報告と今後の研究連携推進のための領域会議を2021年5月と2021年11-12月にオンライン形式で実施した。(2)昨年度に引き続き,産官学連携活動(ME-Innov)として,領域の研究内容の相互に理解し,今後の連携活動を円滑に推進することを目的として,複数の企業研究者と領域参加メンバーによるセミナーおよび意見交換会を実施した。発動分子科学の将来的な長期展望を決めるための情報収集を行った。(3)昨年度に引き続き,関連分野の最新動向と,共同研究,連携研究推進のための情報を得ることを目的として,各分野で活躍する研究者を講師とした発動分子科学セミナーを実施した。(4)昨年度に引き続き,関連学会におけるシンポジウムや研究会を主催・共催し,領域活動の周知につとめた。(5)領域メンバーの自由闊達な意見交換の場として,毎週定時にオンラインで開催する「発動分子懇談会」を開始した。(6)SNSおよび領域ホームページを通じて領域の活動状況と研究成果の公開を行った。(7)研究成果公開ための取り組みとして公開シンポジウムを開催し,優れた発表を行った若手研究者に対しポスター賞を授与した。(8)異分野研究連携への取り組みとして,新学術領域「ソフトロボット学」との共催シンポジウムを2022年2月に,学術変革領域研究「分子サイバネティクス」との共催ワークショップを2022年3月に開催した。今後も研究連携を強めていくこととした。(9)発動分子科学の国際的な認知を広めるため,オンラインでの国際ワークショップを2022年2月に開催した。本領域の研究内容に関する周知活動を行うと共に将来的な国際的研究連携の進め方について意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1)Covid-19パンデミック状況により,海外渡航,対面形式での会議は大きな制約を受けたが,反面オンライン形式を最大限活用することにより,より簡便に領域メンバー間,領域外研究者とのコミュニケーションを取ることができるようになり,領域の研究成果の国際的な発信と研究ネットワーク形成につなげることが できた。(2)ME-Innovについては,引き続き参加企業が8社に達し,非常に有意義な意見交換が出来ている。(3)ME-Hubについては,今後オンライン利用可能なシステム導入に向けて準備を進めることがで きた。(4)領域の研究内容と成果を社会に発信するアウトリーチ活動の一つとして,SNSの活用をおこなった。(5)アウトリーチ活動と情報交換を目的として,新学術領域ソフトロボット学および学術変革領域「分子サイバネティクス」との合同ワークショップを実施できた。本研究分野のさらなる発展的展開に向けて,極めて有意義な相互作用が期待される。 これらのことから,総括班として領域運営に計画された事項は滞りなく実施され,おおむね順調に進展していると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
領域研究計画に基づき,前年度に引き続き以下を実施する。 (1)雇用した研究支援員による補助のもと,開設したME-Hubの実験スペースを活用して連携研究の支援を行うとともに,公募研究を含めた連携研究の一層の推進に取り組む。(2)国際連携研究推進活動(ME-Net)として,国際シンポジウム開催の準備をすすめるとともに,関連研究者のいる海外大学・研究機関との交流を通じて,本領域の研究内容を周知し,共同研究について検討する。(3)産官学連携活動(ME-Innov)として,前年度に引き続き複数の企業研究者と領域参加メンバーによるセミナーおよび意見交換会を実施し,最終年度に向けて意見の集約を図る。(4)発動分子ミニスクールを通じて,若手研究者の育成に努めると共に,共同研究の芽が生まれる環境作りを推進する。(5)前年度に引き続き,発動分子科学セミナーをオンライン形式を活用して実施し,関連分野の最新動向調査と,共同研究,連携研究推進のための交流の場を設ける。(6)関連学会におけるシンポジウムや研究会を主催・共催し活動の周知につとめる。(7)領域ホームページやSNSを利用した広報活動を行なう。(8)ニュースレターを作成し,領域活動の広報活動に役立てる。(9)バーチャルリアリティーを利用した発動分子の可視化環境の整備とアウトリーチ活動 への活用法を検討する。
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