研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
18H05443
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 重郎 筑波大学, 人文社会系, 教授 (30323223)
|
研究分担者 |
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
松原 康介 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00548084)
前田 修 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20647060)
谷口 陽子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40392550)
柴田 大輔 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40553293)
三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70186849)
安間 了 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (70311595)
黒澤 正紀 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50272141)
|
研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
|
キーワード | 古代メソポタミア / 楔形文字学 / 西アジア考古学 / 都市 / 西アジア |
研究実績の概要 |
[会議と研究会]4月に最初の総括班会議を開催した。分担者の一人(安間)が筑波大学から徳島大学に移転したのに伴い、業務連絡と研究連絡の円滑化をはかるため、組織の見直しを行い、黒澤を分担者に追加した。トルコ、イラン、イラク・クルディスタン、アルメニアなどでのフィールド調査・研究ならびに 欧米・中東各地の博物館での資料調査、共同研究のための連携を円滑に行い、領域全体の事業を統一的に遂行するように、適宜、総括班の会議を開催した。また、各計画研究ならびに総括班が主催する計29件の研究会の開催を運営と広報においてサポートした。 [研究員・事務職員の雇用]2つの計画研究班において、楔形文字学と考古学等の分野のポスドク研究者を3名、助教として筑波大学に任用する計画を完結した(4月着任:三津間康幸、5月着任:板橋悠、9月着任:Gina Konstantopoulos)。これにより、これらの研究者を核として研究会を企画・運営する体制を構築した。 [機材・研究資料の購入・収集・準備]各計画研究において機材や資料の購入と共用について調整を行い、西アジア文明研究センターにおいて、研究資料の収集を行った。 [調査と研究]計画研究ごとに実施するフィールド調査・研究に関して、事務手続き、ロジスティック面などを支援した。翌年度に実施予定の国際シンポジウムの計画を主導し、詳細を決定した。その後、COVID-19の世界的流行による渡航制限や集会自粛要請等を考慮し、計画を延期することに決定した。 [研究成果の公表]最終年度後に出版予定のシリーズ本:Historical Aspects of West Asian Citiesの詳細を策定し、目次や執筆者等を具体的に検討した。領域全体と各計画研究の活動をHP等で公開した。また、各計画研究の研究成果を踏まえ、年度末に年次研究成果報告書をまとめ、刊行した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、組織の見直しを行い分担者(黒澤)を追加したほか、3名の専任の助教が筑波大学に着任したことで総括班の活動が強化された。 事業としては、第3回領域全体研究会を10月に実施し、各計画研究班の活動を共有し、研究期間終了時に出版するシリーズ本:Historical Aspects of West Asian Citiesの詳細を具体的に議論している。年度末(3月)に予定していた第4回領域全体研究会はCOVID-19の流行のため中止したが、その後、計画研究間での連絡をテレワークで行うことで、さらに同シリーズの構成や執筆者に踏み込んで計画の具体化をはかった。これにより、領域全体として、共時的・通時的に都市文明をトータルに研究する機運を醸成することができた。年度末には、領域全体の研究活動を俯瞰することが出来る2019年度研究成果報告書を作成した。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は3年目の中間評価年度に当たることを機会ととらえ、総括班の役割として、古代西アジア都市の諸相を全体的に俯瞰し、都市文明をトータルに考える機会を領域として設け、研究期間終了時の成果報告を見据えた計画を本格化する年度にしたい。それを念頭に以下の指針で活動する。 [会議・研究会]5-7月中に総括班会議を開催し、各研究計画と領域全体の今後の活動を確認し、研究集会・成果発表・出版計画を具体的に議論し、策定する。(2020年4-5月現在の国内外におけるCOVID-19の流行を考慮し、必要に応じてZoom等を用いた会議として実施する。)西アジアのフィールドや各地の博物館での資料調査、共同研究のための連携を円滑に行い、領域全体の事業を統一的に遂行するために、総括班の会議を3か月に一回程度開催する。年度末(2-3月)に海外の西アジア考古学や古代都市研究をリードする研究者を招聘して研究集会(シンポジウム)を開催し、領域の研究計画についてレヴューを受ける。 [研究員・事務職員の雇用]予想される常勤・非常勤の研究員の転出に対応して、新たな研究員の選抜・雇用を実施する。 [機材・研究資料の購入・収集・準備]各計画研究において機材や資料の購入と共用について調整を行う。 [調査・研究支援]計画研究ごとに実施するトルコ、イラン、イラク・クルディスタン、アルメニアなどでのフィールド調査・研究に関して、事務手続き、ロジスティックなどを支援する(COVID-19の流行による調査計画の延期・中止等についても統一的に対応する。) [研究成果の公表]各計画研究の研究成果を踏まえ、年度末に年次研究報告書をまとめ、刊行する。。領域研究終了後に出版する予定の5巻一組のシリーズHistorical Aspects of West Asian Citiesのコンテンツを一層具体化する。
|