研究領域 | 都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究 |
研究課題/領域番号 |
18H05443
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 重郎 筑波大学, 人文社会系, 教授 (30323223)
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研究分担者 |
守川 知子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (00431297)
松原 康介 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00548084)
前田 修 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20647060)
谷口 陽子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40392550)
柴田 大輔 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40553293)
黒澤 正紀 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (50272141)
三宅 裕 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60261749)
近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70186849)
安間 了 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (70311595)
河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00460056)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 古代メソポタミア / 楔形文字学 / 西アジア考古学 / 都市 / 西アジア |
研究実績の概要 |
[会議と研究会]新型コロナウイルス感染症の流行により、会議と研究会の開催は全体に遅延したが、6月に第1回総括班会議をオンラインで開催し、シンポジウムと海外渡航・調査等の中止にともない、どのように活動継続するか検討した。その結果、予定していた研究会、シンポジウムや研究会を小規模な多数の研究会に分散してオンラインで実施する方針を決定した。7月以降、各計画研究ならびに総括班が主催する計24件の研究会をオンラインで開催したが、これを運営と広報において総括班がサポートした。 [研究員・事務職員の雇用]2020年12月にUCLAに常勤職を得て転出した領域専任助教(Gina Konstantopoulos)の後任人事をすすめ、次年度(2021年度)に新任助教の着任を決定した。また、新たなポスドク研究者の非常勤研究員としての雇用を進め、これらの研究者を核として研究会を企画・運営する体制を再構築した。 [機材・研究資料の購入・収集・準備]各計画研究において機材や資料の購入と共用について調整を行い、西アジア文明研究センターにおいて、研究資料の収集を行った。特に新型コロナウイルス感染症流行にともなう海外渡航調査の中止を受けて、その予算を研究資料の購入・収集に振り向けて、組織的収集とその整理・活用をおこなった。 [調査と研究]渡航制限や集会自粛要請等を考慮し、海外での調査・研究活動の多くを中止し、既存資料の収集・整理・分析・研究を行った。 [研究成果の公表]最終年度後に出版する予定のシリーズ本について、出版計画をすすめ、ベルギーのBrepols社から、シリーズCities and Urbanization in West Asia and North Africa を創刊することが決定した。また、各計画研究の研究成果を踏まえ、年度末に年次研究成果報告書をまとめ、刊行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症流行の影響により、海外調査や対面での研究会・シンポジウムはことごとく中止せざるを得なかった。そのため、今年度に予定されていたシンポジウムのコンテンツを細分化してオンラインで多数の研究会を開催するなど、方針転換を迫られた。対策として、海外渡航計画や対面での研究会議を中止して、既存の資料の収集・整理・分析・研究を進め、オンライン研究会の活性化をはかったが、研究計画の一部は遅延したといわざるを得ない。一方、既存資料の収集・分析・研究は、進展した。 中間評価をへて、領域活動の終盤にむけて、古代から現代までの広い射程で都市文明をトータルに研究する気運を醸成し、分野横断的な研究会を意欲的に開催しはじめており、今後の活動は今般の混乱が解消するにともなって再活性化することができると期待している。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、領域研究も4年目を迎え、これまでの諸研究の総括を目指して、西アジア都市の諸相を全体的に俯瞰して、都市文明をトータルに捉える研究会を開催する。特に古代西アジアに限定せず、都市計画学、都市史の研究者を発表者として外部から積極的に招き、研究会を開催する。総括班は領域の各班をまとめ、以下の指針で活動する。 [会議・研究会] 5月中に総括班会議を開催し、各研究計画と領域全体の今後の活動を確認し、研究集会・成果発表・出版計画を具体的に議論し、策定する。2021年5月現在の国内外における新型コロナウイルス感染症の流行を考慮し、必要に応じてZoom等を用いた会議として実施する。西アジアのフィールドと欧米各地の博物館・図書館・図書館での資料調査、共同研究の再開に向けて、領域全体の事業を促進するために、総括班の会議を3か月に一回程度オンラインで開催する。 [研究員・事務職員の雇用] 予想される常勤・非常勤の研究員の転出に対応して、新たな研究員の選抜・雇用を実施する。 [機材・研究資料の購入・収集・準備] 各計画研究において機材や資料の収集・共用について調整を行う。 [調査・研究の支援] 計画研究ごとに実施するトルコ、イラン、イラク・クルディスタン、エジプトなどでのフィールド調査・研究に関して、事務手続き、ロジスティックなどを支援する。コロナウイルス感染症の流行による調査計画の延期・中止等についても統一的に対応する。 [研究成果の公表] 各計画研究の研究成果を踏まえ、年度末に年次研究報告書をまとめ、刊行する。領域研究終了後に出版する予定の5巻一組のシリーズCities and Urbanization in West Asia and North Africa のコンテンツを最終的に決定し、8月から各巻の執筆者に対して執筆を依頼する。
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