研究領域 | ソフトロボット学の創成:機電・物質・生体情報の有機的融合 |
研究課題/領域番号 |
18H05465
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鈴森 康一 東京工業大学, 工学院, 教授 (00333451)
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研究分担者 |
新山 龍馬 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 講師 (00734592)
清水 正宏 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50447140)
田中 博人 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80624725)
福田 憲二郎 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (40613766)
多田隈 建二郎 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30508833)
中嶋 浩平 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任准教授 (10740251)
前田 真吾 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (40424808)
伊藤 浩史 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (20512627)
難波江 裕之 東京工業大学, 工学院, 助教 (90757171)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | ソフトロボット学 / 異分野融合 / 国際連携 / 人材育成 |
研究実績の概要 |
研究者間の連絡を密にし,「三層異分野融合」や「ボトムアップエンジン/トップダウンステアリング」といった工夫を凝らして,領域の効果的な運営体制を構築した.その結果多くの融合研究成果創出に結びつけた.総括班会議は2か月に1度の頻度で定期的に開催するとともに,slackを通じて日常的に密な連携体制を構築した. 【領域内連携推進】 領域全体会議を1泊2日のスケジュールで2回実施した.また,公募研究と既存の研究班とのマッチングセッションを実施した.これにより,領域における各公募研究の学術的役割を明確にするとともに,計画研究と公募研究が連携する下地作りに成功した.ソフトロボット試作のノウハウを互いに教えあう勉強会(クラフトワークショップ)や重要な学術課題を勉強しあう勉強会(ソフロボ数理勉強会)を企画,実施した. 【共有研究拠点の運営】 東工大と阪大にそれぞれ共同研究拠点を設置,整備し,領域研究者で共同利用を行った.専任の技術員の配置,設備使用講習会開催,予約・遠隔モニタリングシステム整備,等,効率的な管理運営を実施した. 【領域外連携】OPERA(ソフトマターロボティクス)との連携を進め,合同シンポジウムを共催した.日本機械学会,日本ロボット学会等,関連学会と連携し,学会誌における特集号刊行,講演会やシンポジウムの合同開催等を多数行った. 【国際連携】本領域主催の国際ワークショップを開催した.海外の有力研究者を招いて情報交換を行うとともに,今後連携協力体制を確立した.IEEEのロボットに関する主要な講演会(ICRA,IROS,RoboSoft,AIM等)において,ワークショップやオーガナイズドセッションを多数開催した. 【人材育成】スーパー若手人材育成計画に沿って,若手研究者/博士課程学生の在外研究を支援した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
領域内の研究融合を推進する「三層異分野融合」,公募課題の効果的な取り込みを推進する「ボトムアップエンジン/トップダウンステアリング」,若手人材育成を推進する「スーパー若手人材育成」といった領域運営の施策がいずれも非常にうまく機能し,領域内融合研究,人材育成,国際連携活動が活発に実施できた. 特に,領域内の異分野融合に関しては,計画していた第1層融合「研究課題内融合」,第2層融合「研究班内融合」に加えて,当初2021年度以降に計画していた第3層融合「領域内融合」についても,研究班を超えた融合研究の成果が生まれ,前打しに進んだ.
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今後の研究の推進方策 |
国際連携活動として,これまで国内で行っていた国際シンポジウム開催に加えて,領域研究者が海外に出かけ現地で行う「国際セミナー」を実施する.「三層異分野融合」は2021年度より第3層「領域内融合」のフェーズに本格的に移行する.このために,研究班を超えた新たな組織体制を行う(restructuring).人材育成に関しては,引き続き若手研究者の在外研究支援を行う.領域外連携に関しては,従来の活動に加えて,あらたに新学術領域「発動分子学」との連携を進める.また,世界標準のテキストとして,「ソフトロボット学」の上梓に向けた検討を開始する.
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