研究領域 | ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成 |
研究課題/領域番号 |
18H05512
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
折茂 慎一 東北大学, 材料科学高等研究所, 教授 (40284129)
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研究分担者 |
一杉 太郎 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (90372416)
福谷 克之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10228900)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 水素 / ハイドロジェノミクス / 高次水素機能 / 有機的連携 / 研究企画 / 戦略広報 / 若手育成 / 装置共用 |
研究実績の概要 |
本領域全体での「学問分野の枠を超えた有機的連携の堅持」を最重要課題と位置付け、本年度は特に以下の観点で領域研究としての迅速なスタートアップを図った。 1)合成・解析技術を含めたハイドロジェノミクスの基盤技術を領域内で広く共有するために、関連装置の購入・設置・調整と共用装置としての領域専用ウェブサイト(https://hydrogenomics.jp/)やニュースレターでの情報集約・発信を進めた。合成技術に関しては、金属・無機系薄膜作製装置(東京工業大学)や高分子・有機系薄膜作製装置(山梨大学)により複数の計画研究間で連携して多層膜等の合成・評価を進めるに至った。また解析技術に関しては、共用装置としての水素化物対応高精度ガス/蒸気吸着量測定装置・触媒分析装置(中央大学)・飛行時間型質量分析装置(東京大学)の購入・設置・調整が進んだ。 2)各計画研究の成果を領域全体に発信するために、全体会議(2018年8月に領域キックオフ会議(第1回全体会議、東京)、2019年1月に第2回全体会議、仙台)を開催、研究の主軸となる若手研究者を含めて研究の意義や方向性を十分に周知・共有した。これらとは別に、計画研究代表者会議等も随時開催、さらに若手育成スクールも実施した。 3)ハイドロジェノミクス研究会を新設、若手研究者の育成につながる若手表彰等の活動も開始して、ニュースレターの発行等を含めたアウトリーチ活動と密に連動して、新たな連携課題等の探索や若手研究者のキャリアパス拡大を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画研究代表者会議(計5回)に加えて、領域内での有機的連携を目指した計画研究「内」の会議(計14回)、計画研究「間」の会議(計15件)、公募申請促進のための説明会(計13回)、主催研究会(計2回)・共催・協賛研究会(計6件)などを実施するともに、ニュースレターの発行(計2回)や領域専用ウェブサイトの整備など、鋭意進めた。これらを総合的に勘案して、「当初の計画以上に進展している」との自己評価をした。
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今後の研究の推進方策 |
本領域全体での「学問分野の枠を超えた有機的連携の堅持」を最重要課題と位置付け、特に以下の観点で、確実な研究推進を図る。 1)引き続き、合成・解析技術を含めた基盤技術を共有するために、大型設備・大型計算機等に加えてラボレベルでの固有装置を実践的に活用しながら装置共用に関する情報集約・発信を図る。2)公募研究も含めた有機的連携を促進するために、年度当初に公募研究代表を中心とするキックオフミーティングを開催する。3)各計画研究・公募研究の成果を領域全体に発信するために、全体会議を開催、研究の主軸となる若手研究者を含めて研究の進捗状況を十分に周知・共有する。これとは別に、計画研究代表者会議も随時開催する。若手育成スクールに関しては3つのカテゴリーを設定して、実施に伴う有効性をさらに向上させる。4)ハイドロジェノミクス研究会を継続するとともに、新たな連携課題等の探索や若手研究者のキャリアパス拡大の観点から、研究動向・人材等を的確に把握する。5)ハイドロジェノミクス国際会議を開催して、その取り組みを海外研究者グループに積極的に発信するとともに、領域内で有機的連携に繋げる。
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