研究領域 | 遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル |
研究課題/領域番号 |
18H05526
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
木村 宏 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (30241392)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | クロマチン / エピジェネティクス / 遺伝子発現制御 |
研究実績の概要 |
2018年9月1日(土)-2日(日)、第1回領域会議を開催した。本領域の計画研究代表者・分担者・研究協力者に加えて、領域評価者・助言者の先生方、文部科学省学術調査官の方にも加わっていただき、総勢35名の参加があり、領域のゴールの共有を行った。研究代表者と分担者の発表を行い、活発に議論した。これにより各計画研究の内容について相互理解が深まると共に、新たな領域内共同研究につながるアイディアが多数生まれた。領域内研究者が開発した手法を共有し、生きた細胞内でクロマチン構造が遺伝子の機能発現に果たす役割を多角的に明らかにする戦略を練った。また、最先端技術の共有、共同研究の推進、国際的な成果発信などの総括班の役割を確認した。 若手研究者の育成のために、蛍光顕微鏡技術に関する細胞生物学ワークショップ、染色体ワークショップ・細胞核ダイナミクス研究会、人工細胞核を造る会等を支援した。 情報発信のため、領域HPとTwitterの開設を行い、また、ニュースレターを2018年9月、12月、2019年3月に発行した。アウトリーチ活動の推進を進め、領域参加者により一般向け講演会・セミナー(2件)、小・中・高向け授業・実験・実習(12件)、イベント参加・出展(1件)、プレスリリース(12件)を行った。領域参加者の研究は、多くのメディアで取り上げられた(国内40件以上、海外30件以上)。 研究活動支援班として、「少数エピゲノム解析支援班」、「先端イメージング解析支援班」を設置し、領域参加者がアクセスできるリソースや知見を活かして、領域活動を推進した。国際活動として、3R&3C Meeting(2018年11月12-18日)を支援した。また、ドイツ・Helmholtz Zentrum Munichと共同で国際シンポジウムの開催を企画したが、先方の都合により次年度に延期となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
総括班会議、領域会議により、領域の目標について計画研究参加者で再確認することができ、多くの共同研究が企画された。論文発表、国民向けの情報発信、アウトリーチが順調に進んだ。国際会議の開催が延期になったが、海外研究者との交流も積極的に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降も、領域会議、総括班会議、若手研究者支援などを行う。さらに、公募研究を迎え、実験と理論の融合研究などの推進を行っていく。国際会議を開催し、国際的な情報発信と共同研究の推進を進める。
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