研究領域 | 配偶子インテグリティの構築 |
研究課題/領域番号 |
18H05544
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
林 克彦 九州大学, 医学研究院, 教授 (20287486)
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研究分担者 |
北島 智也 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (00376641)
栗本 一基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20415152)
中村 隼明 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (30613723)
木村 啓志 東海大学, 工学部, 准教授 (40533625)
吉田 松生 基礎生物学研究所, 生殖細胞研究部門, 教授 (60294138)
吉崎 悟朗 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (70281003)
尾畑 やよい 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (70312907)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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キーワード | 配偶子 / 幹細胞 |
研究実績の概要 |
2020年度の総括班活動においては前年に引き続き各研究班間の調整のほか、研究集会、若手支援、国際共同研究の推進、研究支援、広報活動等を行った。しかしながら、本年度は新型コロナウィルスの感染拡大により、従来の予定から大きく異なる点があった。まず研究集会はすべてオンラインの開催となり、2020年6月19, 22, 23日と2020年12月21-23日にそれぞれ第2回領域会議・若手研究集会合同会議と第3回 領域会議を行なった。後者は新学術領域研究「全能性プログラム(小倉淳郎代表)」との合同領域会議であり、関係の深い領域間で積極的な交流が行われた。次に若手支援に関しては、新型コロナウィルスの感染拡大により、若手研究者の海外派遣が行えなかった。その代わりにオンラインで行われる国際学会などの参加費用を総括班費で負担し、若手研究者の海外学会等での経験を促した。また国際共同研究に関しても、海外渡航は難しい状況であったため、海外の研究機関との研究材料の輸送費などに総括班費用を充てた。このような努力が実り、国際共同研究による研究成果が出始めている。このほか新型コロナウィルスの影響を受けながらも、研究支援においては共用サーバの運用やマイクロデバイスの供給等を介して、積極的な共同研究が進んだ。広報活動においては、複数のオンライン研究集会(染色体ワークショップ・核ダイナミクス研究会、日本エピジェネティクス研究会)を共催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルスの影響がありながらも、概ね総括班で予定されていた活動を遂行することができた。オンライン会議では若手を含めた意見交換が積極的に行われた。共同研究や人的ネットワークの形成が促進された。若手研究者の海外派遣等は叶わなかったが、代替するようにオンライン国際学会で経験を積むことができた。国際支援班においてはも渡航が叶わなかったが、様々な代替手段により、研究の進行に滞りのないように活動することができた。研究支援班においては継続的なマイクロデバイス供給と改良が行われ、現在までに5件の共同研究が進行中である。共用サーバについても継続的な利用が進められている。広報活動では、オンライン研究会の共催もコンスタントに行なっている。 以上の理由により本研究課題は概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
領域会議および若手研究集会は原則的にオンライン開催とする。2021年度は若手研究集会と領域会議がそれぞれ2021年7月、2021年12月頃に予定されている。若手研究集会においては新しく採択された公募班の研究代表にも研究発表をしてもらい積極的な交流をはかる。若手支援、国際支援については、引き続き海外渡航は難しい状況が予想されることから、各研究班と緊密に連絡を取りながら、臨機応変に支援を続ける。また本年度より若手を対象にしたオンラインセミナーシリーズを企画し、主に海外で活躍する日本人若手研究者に講演を依頼する。これにより当研究領域に所属する若手研究者の国際的な研究志向を涵養する。研究支援についてはこれまで発足した共同研究の継続的な支援のほかに、公募班への共同研究支援を促進する。広報活動は現在までに予定されている共催はないが、アウトリーチ活動やオンライン学会運営にも注力する。また各研究班の論文発表に関して積極的な広報活動と論文出版支援を行う。
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