研究概要 |
細胞内でタンパク質は集団,すなわちタンパク質社会をつくって生命活動を遂行する。タンパク質社会には,構成員のネイティブ構造形成やジスルフィド結合導入,機能すべき区画への移動等を担う「機能発現システム」と,構成員の一部に発生する不良品が社会全体の機能を損なわぬよう,不良品を迅速に発見して適切に処理する「品質管理システム」が備わっている。本特定領域研究では,タンパク質社会の中で,タンパク質自身が役割分担をして自分たちの社会の機能を実現・維持・管理するシステムの成り立ちと危機管理の仕組みについて,解明をめざしている。こうした本特定領域研究の全体の研究目的を達成するために,総括班を設け,計画研究と公募研究を効率良く推進し,得られた研究成果の評価を行い,外部に積極的に情報を発信することをめざした。
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