総括班
本特定領域研究では、植物メリステムの形成と維持、メリステムの機能転換及びメリステムからの器官形成を支えている制御系を、転写因子、低分子RNA、新奇なペプチド性リガンド分子、クロマチン構造の変換に関わる因子などを基軸として研究する。さらに、これらの過程をより高次な立場から支配している制御系(統御系)を解明し、植物発生の包括的理解をめざす。また、この分野の次世代を担う若手研究者を養成する。本総括班では、以上のような目的を遂行するために、研究方針の策定、班員間の連絡と企画調整、国の内外の研究状況の調査・情報収集、シンポジウム等の企画実行を行い、特定領域研究を効率的に推進することをめざした。平成19年度は、この領域研究をスムーズに開始し、班員間の有機的連携を発展させること、優れた公募研究を多数採択することを目的とした。具体的には、8月12日に名古屋で、1月28日京都で総括班会議を開催した。前者では19年度の全体の基本的な研究方針を討議した。後者では、初年度の研究成果と総括班の活動状況を評価した。また、公募の応募状況についても議論した。10月2日には名古屋大学・野依記念物質科学研究館で公開シンポジウムを行い、本特定研の内容を広めた。これには全国から約120名が参加した。1月28日には京都で初年度の成果報告会をした。領域研究の内容を広報し情報を交換するために、ニュースレターを3号まで発行し、さらに、外部に対しても研究内容を発信するためにホームページを作成し、「論文紹介」欄を作成し、わかりやすい概要を公開した。
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