総括班
本特定領域研究では、植物メリステムの形成と維持、メリステムの機能転換及びメリステムからの器官形成を支えている制御系を、転写因子、低分子RNA、新奇なペプチド性リガンド分子、クロマチン構造の変換に関わる因子などを基軸として研究する。さらに、これらの過程をより高次な立場から支配している制御系(統御系)を解明し、植物発生の包括的理解をめざす。また、この分野の次世代を担う若手研究者を養成する。本総括班では、以上のような目的を遂行するために、研究方針の策定、班員間の連絡と企画調整、国の内外の研究状況の調査・情報収集、シンポジウム等を行い、特定領域研究を推進することをめざしてきた。平成22年度は、成果を国際的に広めるために、6月9日、パシフィコ横浜で国際シンポジウム「植物の発生の仕組みを探る」を開催した。その後、3年間の成果を発表する全班員による研究会を、7月20-22日に名古屋大学シンポジオンで開催した。この時の成果をまとめて、「中間成果報告書」刊行し、中間ヒアリングに備えると同時に、関係者に配付した。9月28日に、中間ヒアリングを受け、A評価を受けた。11月3-5日には神戸六甲山YMCAで若手ワークショップを、11月15-17日には基礎生物学研究所で、MAX-PLANCK研究所(ケルン)とTEMASEK(シンガポール)との共催シンポジウムを、11月25-26日には奈良先端大で、「生命を視る」をNAIST植物科学グローバルトップ教育推進プログラムとの共催シンポジウムを開催した。1月27-29日には東京大学で22年度の成果報告会を、29日午後には、お台場の「日本科学未来館みらいCANホール」で、市民公開講座「植物って、きれい、すごい、おもしろい!」を開催した。また、名古屋と東京では、総括班会議を行ない、基本的な領域研究方針を討議し、23年度の公募研究についての方針も議論した。領域研究の内容を広報し情報を交換するために、ニュースレター12-15号(15号は成果報告書)を発行した。さらに、ホームページの「論文紹介欄」や「新聞報道欄」を適宜更新し、外部に対して研究と班活動の内容を公開してきた。
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http://www.bio.nagoya-u.ac.jp:8001/~yas/tokutei_plant_meristems/