班員は活発に研究を推進し、NatureやScienceをはじめとする一流誌に論文を発表した。とくに、未分化なES細胞におけるプロウイルスの抑制機構の解明や、クローンマウスにおけるX染色体不活性化異常の発見と発生能との関連について大きな進展が見られた。総括班はこれらの研究を援護し、新たな展開を目指して以下の活動を行った。1.若手が自主企画した生殖サイクル若手勉強会2010(平成22年7月21-23日、つくば)を開催し、総括班から仲野徹が講演したほか、参加者49名による活発な討論が行われた。2.平成22年夏までの成果を取りまとめた研究経過等の報告書を提出し、中間評価ヒヤリングを受けた(9月28日)。評価結果A(現行のまま推進すればよい)をいただいたが、医療貢献やサイクル全体の概観を期待するとの意見があった。3.国際シンポジウムを開催し(11月22-24日、福岡、組織委員長:佐々木裕之)、海外招待演者11名と参加者247名による活発な研究討議と交流が行われた。本特定領域研究は海外演者から非常に高い評価を得た。4.合計2回の総括班会議を開催し、中間評価結果と後半2年間の体制の検討、及び次年度のシンポジウム等のスケジュール確認等を行った。5.研究会やシンポジウムの概要は領域ホームページに掲載し、また一流誌に発表された成果についてホームページで解説を行った。英語ホームページも開設して情報発信に務めた。
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