研究領域 | 生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネットワーク |
研究課題/領域番号 |
19061001
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐々木 裕之 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (30183825)
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研究分担者 |
松居 靖久 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40241575)
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キーワード | 発生・分化 / 発現制御 / 生殖細胞 / エピゲノム / リプログラミング |
研究概要 |
新たに26名の公募班員を加え、領域メンバーが活発に研究を推進してCellやScienceをはじめとする一流誌に論文を発表した。とくに、マウスES細胞やiPS細胞から雄性配偶子を作り出し正常な子孫を得たるというランドマーク的な成果が生まれたこと、小分子RNAを介するインプリンティング機構が明らかになったこと、は大きな進展であった。総括班はこれらの研究を支援するとともに、新たな展開を目指して以下の活動を行った。(1)第4回公開シンポジウムを開催し(11月17-18日、大阪、組織委員長:仲野徹)、班員全員による口頭発表と150名を越える参加者による活発な研究討議が行なわれた。また、懇親会による交流を行なった。(2)公開シンポジウム期間中に総括班会議を開催し、後半2年間の研究推進策の検討、及び次年度の公開シンポジウムの開催地決定(京都)とスケジュール確認等を行った。また、本特定領域終了後の推進策(新学術領域の編成等)について意見を交換した。(3)若手が自主企画した生殖サイクル若手勉強会2011(平成23年7月13-15日、大阪)を開催し、大阪大学の濱田博司先生に特別講演をお願いし、班員の岡部勝が講演した。開催期間を通して若手の参加者78名による活発な討論が行われ、ベストプレゼン賞2件が授与された。(4)インパクトファクターが10を越える一流誌に発表された成果9件についてホームページで一般向けの解説を行った。研究会やシンポジウムの概要は領域ホームページに掲載して情報発信に努めたほか、英語ホームページも開設して海外へ情報発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域メンバーは順調に研究を展開しており、Cell、Nature、Science等の一流誌に多数の論文が発表されている。それを支援する総括班活動も順調に行なわれており、領域内共同研究が多数行なわれ、若手が大型研究費を獲得する等、班員交流、若手育成、情報発信の成果が出ている。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は最終年度であるが、研究はおおむね順調に進展しているため、研究計画を変更する等の策はないと判断している。領域の終了に向けて市民への情報発信を行なうため、公開シンポジウムに合わせて市民講座の開催を計画している(京都にて)。
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