研究領域 | マルチモードオートファジー:多彩な経路と選択性が織り成す自己分解系の理解 |
研究課題/領域番号 |
19H05705
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小松 雅明 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90356254)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | オートファジー / マルチモードオートファジー / マクロオートファジー / ミクロオートファジー / 膜透過型オートファジー / 細胞膜オートファジー / 選択的オートファジー |
研究実績の概要 |
本研究課題では、マルチモードオートファジーに関する名実ともに世界トップレベルの研究者、そして新進気鋭の若手研究者を集結した研究組織を構築し、最先端の多様な技術も取り入れた分野横断的研究を推進している。本研究(総括班)では、申請領域における計画研究および公募研究の推進(企画調整)、支援、評価、そして若手研究者の育成、海外研究者との多岐にわたる共同研究のサポートを行い、オートファジー研究を新しいステージへ導き、次世代に発展させる。また同時に、それらの成果を広く社会に発信するための領域ホームページやフォーラムを整備する。 (1)研究支援として、共用のスクリーニングシステムおよびCRISPRCas9 sgRNAライブラリーを導入した。スクリーニングに適したHeLa細胞およびHuh1細胞のCas9安定発現株を作製した。 (2)領域全体の第1回の領域会議(班会議)を静岡県掛川市つま恋リゾート彩の郷で行なった。班会議はオープンとし、第12回オートファジー研究会と連動して行った。 (3)班会議において、若手研究者によるポスター発表・ショートトークを推奨した。さらに、若手研究者による「若手の会」を第1回の領域会議(班会議)/第12回オートファジー研究会の前日に若手主導で開催し、次世代研究者の育成を図った。 (4)領域のホームページを設置した(http://proteolysis.jp/multimode_autophagy/)。専門家向けの交流、情報発信のためにウェブフォーラムを設置した(http://proteolysis.jp/a_forum/)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域全体の研究の支援のためのハイスループットスクリーニングシステムの導入が、Cas9安定発現株の樹立に時間を要したために予定より遅れていた。年度末に樹立に成功したので、スクリーニングを着実に進めていく。その他、班会議および若手の会の開催、ホームページおよびフォーラムの開設は滞りなく完了した。Nature, Mol Cellといったトップジャーナルへの成果報告がフォーラムに上がっており、順調に研究が推進されている。
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今後の研究の推進方策 |
計画調書の研究計画を着実に推進する。Covid-19の影響により対面式が難しい場合、令和2年度の班会議(滋賀県大津市予定)、そして令和3年度の国際会議(北海道札幌市予定)をウェブ会議とすることを含めて柔軟に対応する。対面方式の班会議や国際会議ができない場合、新たな共同研究の機会が醸成され難いことが予想される。領域ホームページあるいはフォーラムを活用して、共同研究が生まれ易い環境を作る。
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