研究領域 | 多様かつ堅牢な細胞形質を支える非ゲノム情報複製機構 |
研究課題/領域番号 |
19H05739
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中西 真 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40217774)
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研究分担者 |
河本 宏 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 教授 (00343228)
油谷 浩幸 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10202657)
有田 恭平 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 准教授 (40549648)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 総括班研究 / 複製 / DNAメチル化 / ヒストン修飾 / 染色体高次構造 / 転写因子 / 非ゲノム情報 |
研究実績の概要 |
総括班は、領域全体の総括、研究の進捗状況の確認・評価のみならず、技術支援及び班員間の調整を行う目的で設置した。また一般社会向けの公開シンポジウムや、アウトリーチ活動を支援するとともに、成果の取りまとめや国際活動等の領域全体の企画・運営を行うことも目的とする。2020年度の総括班活動は、2019年度に開催予定でCOVID-19により延期していた国際シンポジウムの対面での開催を目指して調整したが、やはりCOVID-19蔓延による緊急事態宣言などで開催できず、2021年度開催に向けて準備を進めている。また国際シンポジウム他全ての総括班活動はCOVID-19のためオンラインでの実施となった。具体的には、2020年度は領域に公募班が加わったため、6月5日、7月13日、30日の3日にわたり領域全体会議をWebにて開催し、領域全体の研究について相互理解を深めた。また3月16日及び31日に総括班会議を開催し、COVID-19下における領域研究の進め方や方針について議論した。また外部評価委員からこれまでの領域研究の進展について評価を受けた。一方、対面でのシンポジウム開催が困難なことから、月1回の領域主催のWebinerを実施することとし、1月21日に領域外から3名の著名な研究者を招待して開催した。その他、染色体ワークショップ、核ダイナミクス研究会、エピジェネティックス研究会など複数の研究会を共催した。またアウトリーチ活動もCOVID-19下においても一部対面で実施した(緊急事態宣言等の制限のない時期で、かつ十分な感染予防対策を施した状況で)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度同様に2020年度もCOVID-19蔓延により総括班活動は大きな影響を受けた。まず、全ての会議が対面での開催が困難であり、また会議予定が緊急事態宣言等の制限により延期を余儀なくされた。このような状況において、領域全体会議を3日にわたりWebで開催することができ、領域全体の研究内容を俯瞰し、かつ班員間での相互理解が深まったことは十分評価できる。また全く新しい試みとして、月1回のWebinerを企画・実施できたことは特筆すべきである。毎回計画班代表者1名が担当者となり、領域の研究テーマに関わる国内外の著名な研究者を招待して密に議論するもので、毎回領域外の研究者も含めて100名を超える参加者で活発な議論が行われている。一方、領域内の新たな共同研究については中々推進できないのが実情である。これは単に対面での会議がないため、各班員間での実施的な会話時間が非常に少ないことが原因と考えられる。これに対して領域内でのSlack等を立ち上げることで班員間でのコミュニケーションを促進することを試みているが、その効果は限定的であると思われる。この点において、COVID-19蔓延状態においては一部致し方のない面があると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度の総括班活動であるが、これについてはひとえにCOVID-19蔓延状況に依存している。当面、領域全体会議については5~6月にかけて2日間Webを用いたオンラインで開催する予定である。今後、COVID-19の収束が見られた場合、秋から冬にかけて対面での領域全体会議を再度開催する予定である。一方、月一回のWebinerについてはCOVID-19の状況に関わらず推進していきたいと考えている。このWebinerは領域班員間の研究情報の相互理解を深めるのみならず、領域外の関連する分野の研究者間との連携を図るとができ、領域研究を推進する上で非常に重要な位置づけとなっている。一方、現状を鑑みると対面での国際シンポジウムの開催も本年度は非常に困難であると考えられる。このような状況で、国際シンポジウムを代替する方策として、Webinerを利用して本領域の国際連携研究者を招待したWebシンポジウムの開催を予定している。具体的には、3ヶ月に一度程度国際連携研究者1名と領域内から若手2名ほど、合計3名でのミニシンポジウムの開催を企画している。このようなミニシンポジウムを複数回開催することで、国際シンポジウムによる先端研究知見の獲得と同等の効果が得られるものと期待している。国際シンポジウムについては対面での開催が可能になった場合には直ちに企画・開催する方向で予定している。
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