「生命金属科学」分野の創成による生体内金属動態の統合的研究

2023 年度 実績報告書

• 研究領域: 「生命金属科学」分野の創成による生体内金属動態の統合的研究
• 研究課題/領域番号: 19H05760
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 津本 浩平 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (90271866)
• 研究分担者: 石森 浩一郎 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192487) ; 小椋 康光 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (40292677) ; 古川 良明 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (40415287) ; 青野 重利 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(機構直轄研究施設), 生命創成探究センター, 教授 (60183729) ; 城 宜嗣 兵庫県立大学, 理学研究科, 特任教授 (70183051) ; 高野 順平 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (70532472) ; 神戸 大朋 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (90303875)
• 研究期間 (年度): 2019-06-28 – 2024-03-31
• キーワード: 生命金属科学 / 生物無機化学 / 生体内金属動態

研究実績の概要

本年度は第2期の公募研究が参画して2年目であり、積極的な連携研究が展開されている状況に鑑みて、種々の議論を対面にて実施した。領域会議地方巡業と銘打って、対面とオンラインでのハイブリッド方式により各地で班会議(領域会議)を2回開催（日吉、仙台）し、計画・公募班員の研究進捗状況を発表して議論する場を設けた。9月初旬には長崎にて「第3回夏合宿」を実施し、計画班・第2期公募班との交流を深め、新たな連携体制を構築した。若手研究者を集めた「若手会」では、昨年度に続き、ポスター発表会やキャリアパス相談会など、分野にとらわれない自由闊達な議論ができる企画を、総括班が指名した若手研究者に立案を依頼し、若い世代から人的交流を活発にするとともに、生命金属に関連する次世代の若手研究者を発掘した。年度末には、岡崎にて最終報告会を開催し、全班員ならびに第1期公募研究の多くの班員の方に御参加頂き、本領域における研究成果について議論を深め、今後の展開を議論した。本新学術領域の終了後を見据えた「生命金属科学」分野の維持と更なる発展を目的として、昨年より発足した「生命金属科学シンポジウム」について、今年度は第2回を開催することができた。本シンポジウムは、計画班はもとより、公募班や領域外の研究者にも周知することで、生命金属科学の普及を目指すものである。令和6年6月に第3回を開催する予定である。各種学会で合計5回の会議を共催し、本領域の最先端の位置づけを確認した。また、本領域では発足当時より継続してニュースレターを発行してきたが、2024年4月まで月刊を継続し、最終的に55号を数えるに至った。これまで通り、ウェブサイト（bio-metal.org）を通じた領域活動の情報発信に積極的に取り組むとともに、研究成果については、学術論文への掲載はもちろんのこと、各種学会とのシンポジウム共催を通じて国内外に発信した。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] 生命現象を駆動する生体内金属動態の理解と展開 (2024)
  • 著者名/発表者名: 神戸、古川編集
  • 雑誌名: 生体の科学 巻: 75 ページ: -
• [学会発表] 生命現象を司る金属ホメオスタシスの理解 (2023)
  • 著者名/発表者名: 古川、澤井
  • 学会等名: 第23回日本蛋白質科学会年会
  • 招待講演
• [学会発表] 「生物無機化学」と「生命金属科学」のマリアージュ (2023)
  • 著者名/発表者名: 澤井
  • 学会等名: 第35回生物無機化学夏季セミナー
  • 招待講演
• [学会発表] 生命金属科学の深化 -バイオメタル研究の新展開- (2023)
  • 著者名/発表者名: 小椋、神戸
  • 学会等名: 第34回日本微量元素学会学術集会
  • 招待講演
• [学会発表] 生命金属によるオルガネラ機能の破綻・攪乱 (2023)
  • 著者名/発表者名: 有澤、藤代
  • 学会等名: メタルバイオサイエンス研究会2023
  • 招待講演
• [学会発表] 生命金属動態の破綻・疾病・創薬 (2023)
  • 著者名/発表者名: 長野、内田
  • 学会等名: 第96回日本生化学会大会
  • 招待講演
• [備考]
  • URL: https://bio-metal.org/