研究領域 | 蓄電固体デバイスの創成に向けた界面イオンダイナミクスの科学 |
研究課題/領域番号 |
19H05812
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
入山 恭寿 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30335195)
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研究分担者 |
高橋 幸生 東北大学, 国際放射光イノベーション・スマート研究センター, 教授 (00415217)
田中 優実 東京理科大学, 工学部工業化学科, 准教授 (00436619)
林 晃敏 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (10364027)
森 茂生 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 教授 (20251613)
大久保 將史 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20453673)
喜多條 鮎子 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (50446861)
館山 佳尚 国立研究開発法人物質・材料研究機構, エネルギー・環境材料研究拠点, グループリーダー (70354149)
獨古 薫 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (70438117)
松井 雅樹 北海道大学, 理学研究院, 教授 (70639210)
藪内 直明 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80529488)
雨澤 浩史 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (90263136)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 固体イオニクス / 全固体電池 / イオニクスデバイス / 界面 |
研究実績の概要 |
前年度に引き続き、専属の事務補佐員が、名古屋大学に設置した領域オフィスで各種事務作業を行った。領域HP内に構築した人材データ(領域構成員それぞれの専門分野を紹介)、成果入力システム(論文、招待・基調講演、プレスリリース等)、若手研究者の海外連携支援及び領域内共通試料の作製・解析のための連携推進の申請・採択システム、領域イベントの参加登録システム等を整理し、領域内運営を行った。また、蓄電固体界面科学データベースを整備し、領域の全体会議、公開シンポジウム、領域会議、若手勉強会での各種発表ファイルを閲覧できるアーカイブを構築した。また、前年度から引き続き、web会議システムを活用し、ほぼ月1回の頻度で領域運営会議を実施した。本年度は計8回、運営会議を行った。計画研究内、計画研究間、計画研究・公募研究間の連携を加速するために、web会議システムを計画研究だけでなく、横串連携グループごとにも実施できるよう支援した。 2022年9月、2023年3月には、それぞれ第7回、第8回の領域会議をオンサイトとオンラインのハイブリッド形式で実施した。9月には第4回公開シンポジウムをオンライン形式で開催した。また、2022年電気化学会秋季大会(9月)では特別セッションを開催し、本領域分野の成果及び重要性を国内へアピールした。2022年12月には、オンサイトとオンラインのハイブリッド若手勉強会を開催し、博士前期・後期課程の学生を交え、蓄電固体界面科学の基礎を学ぶ機会を設け、着実に若手研究者育成を進めた。これら領域の活動については国際ニュースレターに取りまとめ、関連する国内外研究者に広く本領域の活動を周知している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
総括班が予定していた各種運営業務(HPの開設、NLの作成、各種データベースや国内外連携支援制度の構築等)は、いずれも予定通りに進めることができた。領域会議については第6回までは計画・公募メンバーの発表・質疑を中心にオンラインでの会議が主体であったが、コロナ緩和後の第7回以降は対面を中心とした会議を主体とし、加えて学生のポスター発表も実施することで領域活動における研究・議論の楽しさを若手研究者に直に伝える機会を増やしていきたいと考えている。一方の公開シンポジウム(毎年1回実施)はオンラインでの開催が成果を広く周知するうえで効果的と考えられ、今後もこの方針で進めていく。第2回以降の公開シンポジウムでは300-400名の多数の参加登録を頂いており、第3回以降はポスター発表も取り入れることで、メンバー全員がシンポジウムで刺激を得るよい機会が創出できている。オンライン主体から現地開催を主体とした各種イベントの実施においては様々な調整も必要となるが、総括班はそれらに柔軟に対応できる方策をこまめな運営会議(webを利用した月1回(各回2時間程度)を頻度での実施)を通じて提案していく。またコロナ対応を取りながら国内ラボ留学も例年通り活発に行う。領域成果の取りまとめ方針として、英文書籍での最新成果の取りまとめ(世界へのアピール)、日本語による基礎内容の取りまとめ(若手研究者向けの教科書)の2つの取りまとめを行う予定で進めている。 以上の観点から、現在までの総括班の進捗状況としては概ね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
既に構築している領域HPについては、領域で得られた各種成果が、どのような連携による成果(計画研究内、計画研究間、計画研究・公募研究間)であるか、容易に把握できるよう整備し、より充実させる予定である。また、蓄電固体界面データベースについては、公開シンポジウム、領域会議、各計画研究ミーティングでの成果報告を引き続き取りまとめ、それらを閲覧できるように整備する。 運営委員会は、web会議を今年度までと同様に月1回の頻度で行い、全体方針の策定、解析試料の選定とそのスケジュール調整、各計画研究の企画調整、国内外研究者との共同研究や課題克服の方針決定、知財管理等について議論し、領域運営の中心的役割を円滑に進める。 2023年度は、6月に国際シンポジウム、7月と1月に第9回、第10回(最終)領域全体会議、9月に第5回公開シンポジウム、8月頃に第5回若手勉強会を行う予定であり、それらイベントの担当者の選出、候補地の検討、イベントに伴う予算シミュレーションなどを行う。また、それらに関する案内を様々な学協会を通じて行う準備も進める。次年度も国際ニュースレターを発行し、引き続き領域活動を国内外に広くアピールする。
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備考 |
蓄電固体界面科学 https://interface-ionics.jp/
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