研究領域 | ハイパーマテリアル:補空間が創る新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
19H05817
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田村 隆治 東京理科大学, 基礎工学部材料工学科, 教授 (50307708)
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研究分担者 |
上田 那由多 (竹森那由多) 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 特任助教 (10784085)
木村 薫 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (30169924)
高倉 洋礼 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (30284483)
出口 和彦 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (40397584)
吉田 亮 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (70401263)
高際 良樹 国立研究開発法人物質・材料研究機構, エネルギー・環境材料研究拠点, 独立研究者 (90549594)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 準結晶 / 近似結晶 / データ科学 / 補空間 |
研究実績の概要 |
総括班の活動実績を以下に述べる。令和元年度は、領域発足後速やかに領域ホームページを立ち上げ、領域の目的・組織・研究概要について広く社会に周知した。また、領域会議・準結晶研究会・若手研究会・ハイパーマテリアルセミナーを開催し、領域ミッションおよび各計画研究の進捗状況の共有を図った。さらに、班内・班間留学システム、共用設備利用のための研究者循環システムを戦略的に活用し、重点課題にかかわる共同研究に助教・ポスドク・大学院生などの若手研究者をダイナミカルに編成することを通じて、領域内共同研究を有機的に推進するとともに経験豊かな若手研究者の育成にも努めた。得られた研究成果は、プレスリリース、領域ホームページ、ニュースレターを通じてすみやかに社会に配信した。また、国際活動支援としては、令和2年2月に海外著名研究者を多数招へいし、若手研究者の国際感覚の涵養に注力した。 特に特筆すべき実績として、まず、当初の予定になかったオンラインによるサイトビジットを領域全メンバーに対して実施したことが挙げられる。これにより、本領域のミッション、各課題の目的・内容・問題点の共有、共同研究の斡旋を行い、領域内の連携が活発化された。また、令和3年3月に欧文誌Materials Transactions誌にHypermaterials特集号を出版し、領域の成果を国内外に広く周知したことと、さらに、令和3年3月の日本物理学会で「ハイパーマテリアル」シンポジウムを企画し、国内の研究者に広く研究成果を周知したことが挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
令和元年度は、2月に予定されていた若手研究会(Covid-19のため翌年度に延期)以外は、共用装置の購入も含めて、当初の目標をすべて達成することができた。一方、2月に予定されていた若手研究会は、令和2年度5月にオンラインで実施し67名もの多くの参加者を得て活発な議論が交わされた。加えて、当初予定していなかったMaterials Transactions誌のHypermaterials特集号を総括班で企画・立案し、令和2年度3月に発刊できたことは当初の計画にない重要な成果と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現状の問題点としては、Covid-19の影響で人的交流に大きく制限がかかっているため、総括班では、領域内共同研究のための試料作製および物性評価に注力する研究支援者を増員し、有機的連携の推進をバックアップすることとした。領域会議・準結晶研究会・若手研究会・ハイパーマテリアルセミナーについてはオンラインを併用してこれまで同様に活発に行い、研究進捗状況の共有と、総括班主導によるきめの細かな対応を図る。また、班内・班間留学システム、研究者循環システムも、可能な限り積極的に活用して、若手研究者の支援・育成にあたる。国際活動支援としては、国際スクール(オンライン)や国際シンポジウム(ハイブリッド)を開催し、国外の著名研究者を多数招へいし、若手研究者と海外の著名な研究者との研究交流の場を設け、国際的リーダー養成の一助とする。
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