研究領域 | ハイパーマテリアル:補空間が創る新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
19H05817
|
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田村 隆治 東京理科大学, 先進工学部マテリアル創成工学科, 教授 (50307708)
|
研究分担者 |
上田 那由多 (竹森那由多) 大阪大学, 量子情報・量子生命研究センター, 特任准教授 (10784085)
木村 薫 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (30169924)
高倉 洋礼 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (30284483)
出口 和彦 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (40397584)
吉田 亮 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (70401263)
高際 良樹 国立研究開発法人物質・材料研究機構, エネルギー・環境材料研究拠点, 独立研究者 (90549594)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
|
キーワード | 準結晶 / 近似結晶 / データ科学 / 補空間 |
研究実績の概要 |
総括班の活動実績を以下に述べる。令和二年度は、領域会議(第3回(2020/5/19、参加者54名)、第4回(2020/7/15~17、参加者79名)、第5回(2020/12/8~10、参加者59名))、第25回準結晶研究会(第2回ハイパーマテリアル若手研究会を兼ねる)(2021/3/3~5、参加者70名)、第1回若手研究会(2020/5/28、参加者67名)、ハイパーマテリアルセミナー(第8回(2020/7/20)、第9回(2020/7/31)、第10回(2020/10/01、参加者32名)、第11回(2020/10/15、参加者39名)、第12回(2020/11/26)、第13回(2021/1/12、参加者27名)、第14回(2021/2/1、参加者36名)、第15回(2021/2/24、参加者29名))、第14回物性科学領域横断研究会(2020/12/4~5)を開催し、領域内の有機的連携を促進するとともに、計画研究および公募研究の進捗状況の把握・共有を図った。また、班内・班間留学システム、共用設備利用のための研究者循環システムを戦略的に活用し、重点課題にかかわる共同研究に助教・ポスドク・大学院生などの若手研究者をダイナミカルに編成することを通じて、領域内の連携やな共同研究を後押しするとともに、経験豊かな若手研究者の育成にも努めた。得られた研究成果は、プレスリリース、領域ホームページ、ニュースレターを通じてすみやかに社会に配信した。特筆すべき実績として、まず、当初の予定になかったオンラインによるサイトビジットを領域全メンバー(計画班・公募班)に対して実施したことが挙げられる。これにより、本領域のミッション、各課題の目的・内容・問題点の相互共有、共同研究の斡旋を行い、領域内の連携が大きく活発化されたことが挙げられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
令和二年度は、当初の目的にかかげた有機的連携の促進と若手研究者の育成に向けて、領域会議、若手研究会、ハイパーマテリアルセミナー、機械学習ハンズオンセミナーを実施した。また、新たに「蔡安邦賞」を創設し、若手研究者のモチベーションの向上につなげた。領域内の若手研究者の多くが常勤の研究職を得、また受賞も多数にわたり、一定の成果が挙がっているものと考えらえる。
|
今後の研究の推進方策 |
しばらくはCovid-19の影響で人的交流に制限がかかる状況が続くことが予想されるため、総括班では、領域内共同研究のための試料作製および物性評価に注力する研究支援者を来年度も引き続き増員し、有機的連携の推進の後押しを行う。領域会議・準結晶研究会・若手研究会・ハイパーマテリアルセミナーについてはオンラインを積極的に活用してこれまで同様に活発に行い、研究進捗状況の把握・共有と、総括班主導による研究提案を行う。また、班内・班間留学システム、研究者循環システムも、状況の許す限り積極的に活用して、若手研究者の支援・育成にあたる。国際活動支援としては、IRNネットワークと協力して、国際スクールや国際シンポジウムを開催し、国外の著名研究者を多数招へいし、若手研究者と海外の著名な研究者との研究交流の場を設け、国際的リーダー養成の一助とする。
|