研究領域 | ソフトインターフェースの分子科学 |
研究課題/領域番号 |
20106001
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
前田 瑞夫 独立行政法人理化学研究所, 前田バイオ工学研究室, 主任研究員 (10165657)
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研究分担者 |
栗原 和枝 東北大学, 原子分子材科科学高等研究機構, 教授 (50252250)
高井 まどか 東京大学, 工学研究科, 教授 (40287975)
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
長崎 幸夫 筑波大学, 数理物質科学研究科, 教授 (90198309)
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キーワード | ソフトインターフェース / 界面科学 / 高分子電解質 / 機能材料 / 分子基盤 / 分子計測 / 分子認識 |
研究概要 |
本研究グループは「ソフトインターフェースの分子科学」の総括班であり、3つの研究項目(ソフト界面分子基盤(AO1)、ソフト界面分子計測(AO2)、ソフト界面分子認識(AO3))に関して、円滑な研究実施や連携研究の支援を行うこと、ならびに本領域内外への研究情報の発信と交流を推進することを目的としている。また、若手研究者の育成や支援も積極的に行う。 平成23年度は、第6回(福岡)および第7回(東京)の計2回の公開シンポジウムを行った。両公開シンポジウムともに、研究成果の発信に加え、関連分野の研究者を講師として招聘し講演をしていただくことで交流を深めた。また非公開の研究成果発表(第6回、第7回領域会議)もあわせて行った。本年度は新規公募研究メンバーも数多く加わり、領域メンバー相互の間の十分な研究情報の交流と意志の疎通を図った。また、研究期間前半の公募研究者や企業研究者を連携協力者として依頼し、領域会議で助言をいただくなど、領域外との交流に努めた。評価グループ(岡野、梶山、小林、中西)は、高い見地から本領域研究運営についての助言を与えた。総括班中心メンバーによる計2回の運営会議では、領域としての活動方針の策定を行った。昨年度に引き続き、「ソフト界面のダイナミクス」をテーマにしたワークショップ(富山)や、共同研究促進を目的とした各領域メンバーの研究手法等を習得する種々の「研修コース」を企画運営した。また、長崎を中心に、大学院生・若手研究者の育成を主たる目的とした国際ミニシンポジウムSIMS2012(つくば)を主催した。本領域の若手メンバーからの数多くの発表を通して、国内外へ研究成果をアピールしたことに加え、欧米の海外研究者らとの交流も深めることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究領域では、領域内での個々の共同研究も積極的に推進されており、研究者間の連携が有効に機能していると思われる。また、研究成果の公表は論文や特許、シンポジウムやワークショップの開催、書籍出版等幅広く取り組んできた。さらに、研究領域内において、研究分野の枠組みを超え、若手研究者のための研修コースの設立し、若手研究者の育成を含めたシンポジウムの企画運営を行ってきた。
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今後の研究の推進方策 |
本領域はソフトな界面の科学に主眼をおいているが、環境・エネルギー問題にかかわる課題についても充分意識していく必要がある。一般向け研究成果発信の活動は各自着実に行われているものの、領域全体としての取り組みもさらに行う必要がある。また、産業界との交流の機会は改善の余地があり、連携の重要性を強く認識している。これまでにも連携協力者として領域会議に自由に参加し討論に加わってもらえるような仕組みに改め、産業界の研究者との交流の機会を設けてはいるが、これまで以上に産業界に対する活動を推進する必要があろう。
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