研究領域 | 高次π空間の創発と機能開発 |
研究課題/領域番号 |
20108001
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
赤阪 健 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (60089810)
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研究分担者 |
大須賀 篤弘 京都大学, 理学研究科, 教授 (80127886)
福住 俊一 大阪大学, 工学研究科, 教授 (40144430)
神取 秀樹 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (70202033)
安蘇 芳雄 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60151065)
磯部 寛之 東北大学, 理学研究科, 教授 (30302805)
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キーワード | π電子 / π曲面 / π空間 / 拡張π電子系 / 拡張π平面 |
研究概要 |
本新学術研究領域ではπ電子を持つ化合物に対し、電子や磁場等の影響や、別の化合物が相互作用する状況下において、より広がりを持ったあるいは特徴が変わった、そして究極的には高度で複雑な秩序やシステムまでもが生じる場を高次π空間と定義し、この機能、物性、構造および反応機構を明らかにする。総括班は領域全体の研究方針の策定を行うと共に、研究計画および公募研究から格段な研究成果を得るためにそれらを総括し、領域の効率的かつ効果的な研究支援活動を行う。 本年度は公募研究班を交えての全体会議として、第4回公開シンポジウムおよび第2回国際シンポジウムを開催し(第5回公開シンポジウムは開催直前の震災により中止とした)、領域内での目指す方向性について意見交換や現段階での問題点の議論を行った。これにより異なる学問分野の研究者による密接な情報交換と相互連携して行なう共同研究等の推進を実施した。また上記シンポジウムは、社会還元の一環としての情報発信をも目的としており、研究成果と到達点について外部への情報公開を行なった。さらに本年度は、幅広い一般の方を対象とした市民向け公開シンポジウムを開催した。本領域研究で行っている研究について、参加者への分かり易い言葉での説明と研究成果等の情報発信を行った。また第2回若手研究会を開催し、領域内外の若手研究者が共同研究の可能性、研究の将来展望などを自由に議論し合い、創発的な研究体制構築の足掛かりとした。一方、領域研究の紹介およびシンポジウムや研究会活動を紹介したニュースレターを2刊発行し、またホームページを充実させ、目標や成果などの情報を広く社会に発信した。
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