分子性物質は多様で制御可能な分子配列、設計・開発可能な分子軌道、さらにこれらと強く結合する分子の屈曲など他の物質群には無い独特な自由度を持つ。本領域研究では、これらの分子自由度が新しい物質科学パラダイムをつくる可能性に注目し、この自由度が積極的に関与する物性を開拓することを目指すものであるが、本年度本総括班は、本領域の最終年度であることを念頭におき、円滑な運営と研究の促進を図るために以下のことを行った。 i)年度の初めなど節目において各班の代表者が集まり本研究領域の運営について話し合い、研究領域内のを図り、加えて最終年度での研究のとり的について意見を交換した。ii)本研究課題の国内外への成果発信とさらなる発展を意図して、外国人研究者参加のもと、国際シンポジウムを開催した。iii)研究最終年度にあたり第7回領域会議(全体会議)を開催し、平成24年度の成果をとりまとめた。iv)領域内で研究上のコミュニケーションを促進するためにニュースレターの発行を行った。v)本研究領域外の研究領域との問題意識の共通化や交流を目指し、領域横断研究会を共催した。vi)若手研究者の育成を目指して、若手の海外での研究活動をサポートした。
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