総括班
【研究の目的】生物の持つ複雑で巧妙な形態・機能の獲得には、RNA段階での遺伝子発現制御プログラムが重要な役割を果たす。本領域では、複雑で巧妙な生命体構築の基本原理としての遺伝子産物の「非対称性」と「多様性」の獲得機構と、それを支える「品質保証」機構の理解を目的とし、その最も重要な分子基盤である『RNAプログラム』の分子機構の解明を目指した。本研究(総括班)では、各研究の進捗状況を的確に把握し、成果を評価し助言を行った。国内外の関連分野の調査および情報収集にあたり、研究者間の交流と協力を推進するために、全体班会議を主催した。またポリソーム解析(名大)や質量分析(理研CDB)などの支援班活動によって、領域全体の研究を下支えした。現在までに、多様性と非対称性の獲得機構とそれを支える品質管理機構の、3つのRNAプログラムに関する数多くの重要な成果が得られており、「RNAプログラム」の総合的理解が進んだ。若手研究者育成のために、若手研究者によるRNAフロンティアミーティングを支援した。平成22年度と24年度に理研CDBならびに非コードRNA領域との共催で、国際シンポジウム「RNA Science in Cell and Developmental Biology」を開催し、RNA 関連研究に関する国内外の優れた研究者が一同に会する機会となった。【研究の評価】領域全体の活動に対し、中間評価では、「個々の研究では着実に研究成果を挙げつつあり、また、研究内容・成果の積極的公表・普及についても十分に行っている」との評価(A)をいただいた。平成24年度も順調に研究は進展しており、多数の原著論文を発表した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 18件) 備考 (1件)
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