総括班
細胞内の多くのオルガネラや細胞膜を膜ダイナミクスによって結ぶ物流ネットワーク・メンブレントラフィックの実態は、単なる物質運搬ではなく、経済用語のロジスティクス、すなわち「原材料の調達から製品消費までのものの流れの総合的なマネジメント」により近い。この細胞内ロジスティクスは個々の細胞の生存のみならず神経、内分泌、免疫などの高次生体システムをも担い、その障害や破綻は疾患の原因となる。本領域ではその根底にある分子基盤の解明による病態の理解を目指し、分子細胞生物学的なアプローチと共に情報科学・工学及びケミカルバイオロジーとの融合研究を展開する。本研究(総括班)は、融合研究である本領域が適確に推進され大きな成果を挙げられるような体制を整える役割を担う。最終年度である今年度は以下の活動を行った。平成24年6月13-15日に仙台近郊にて第4回全体班会議を開催し、最終班会議に相応しい活発な発表と討論が行われた。同時に開催した第6回総括班会議で、これまでの総括と領域の終了と終了後に向けての方針を評価委員を交えて話し合った。平成24年10月28-11月1日に、国外の著名な研究者24名を講演者として招きオートファジーに関する国際会議を沖縄名護市において開催した。参加者は319名でうち自費参加の国外参加が27ヶ国187名という我が国では希な真の国際会議となり大成功であった。毎年実施されている精密工学会の外観検査アルゴリズムコンテストにおいて、3年連続で今年も対象にメンブレントラフィック(佐々木計画研究代表者提供)が選定され多くの画像解析研究者が参加し技術を競った。最終年度であることを踏まえ、開発した画像処理統合プラットフォームの一般公開を開始し班外からのダウンロードが実際に行われている。領域HPとニュースレターによる情報発信も行った。アウトリーチ活動も各班員が活発に行い、それをHPにて発信した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 11件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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