研究領域 | 配偶子幹細胞制御機構 |
研究課題/領域番号 |
20116001
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
吉田 松生 基礎生物学研究所, 生殖細胞研究部門, 教授 (60294138)
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研究分担者 |
小林 悟 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (90225508)
吉崎 悟朗 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (70281003)
小林 一也 慶應義塾大学, 総合医科学研究センター, 特別研究講師 (50360110)
仁木 雄三 茨城大学, 理学部, 准教授 (00134164)
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キーワード | 配偶子形成 / 幹細胞 / ニッチ / 生殖様式 / 有性生殖 |
研究概要 |
本研究は、新学術領域研究「配偶子制御」を運営する総括班研究である。23年度は、前年に引き続いて6件の計画研究、新規に採用した10件の公募研究、8名のアドバイザーにより領域を構成した。まず、総括班会議・領域会議を開催し(平成23年12月5-7日浜松(第5回))、領域の運営方針と構成員の研究の相互理解を深めるとともに、班員間の共同研究から得られたデータ解析のためのプラットフォームの充実を図った。更に、関連研究分野において世界をリードしている内外の研究者を招聘し、国際シンポジウム“Germline-Specification, Sex, and Stem Cells-”を開催した(基礎生物学研究所と共催)。本領域の多様な構成を反映して、世界的にもユニークなメンバーが一堂に会し、本領域の目指す研究の今後の方向性を深く議論した。このシンポジウムは当初23年7月に“Gamete Stem Cells”として開催予定であったが、震災後の情勢から23年度の開催が不可能となり、24年度に開催を予定していた国際シンポジウム“Germline”と合同とし、平成24年7月17日-21日に開催し、そのための予算繰越を行った。この会期内に総括班会議(第6回)を開催し、国際的な情勢の中で本研究領域の方向性を議論した。これに加えて、「配偶子制御セミナー」を1回開催、23年9月17日には第104回日本繁殖生物学会大会(盛岡)にて第4回、23年9月22日には第84回日本生化学会大会(京都)にて第5回の「配偶子制御シンポジウム」を開催し、領域の成果と活動理念をコミュニティーに発信した。海外渡航若手サポートにより、1名の若手研究者を国際学会に派遣し、次世代の育成に務めた。以上の領域活動と成果は、ホームページを通じて、広く社会に発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前項に記した通り、本研究領域の運営活動はほぼ予定とおり進行している。領域内の研究者間のコミュニケーションは極めて活発に行われ、共同研究も進行し研究の成果も具体的にあがってきている。領域外への発信や関連分野の研究者との交流も推進している。若手研究者の育成も進み、多くの研究者や学生が領域内外でステップアップを果たしている。ただし、止むを得ない事情とは言え、当初23年度開催を予定していたシンポジウムが予定通り開催できなかったのは残念であった。しかし、24年度開催予定であった会議との合同開催とすることによって、多数の参加者を得て、非常に深く広い議論を展開できたシンポジウムとすることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は本領域活動の最終年度であるが、上記の領域運営を従前とおり活発に行い、研究領域の醸成や若手研究者の育成については不断の努力を行う。それによって本領域の成果が領域終了後の研究領域の発展に繋がることを目指す。 一方、本研究領域としては仕上げの年度である。研究成果を取りまとめるとともに、国際シンポジウムや領域会議、総括班会議などで、本領域の目的と経過、成果(研究成果と共に、研究者コミュニティーや人材の育成について)を総括し、本研究領域の今後の方向性を領域内外に示す。
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