総括班
活性酸素は生体分子に非特異的な化学損傷をもたらす単なる毒性因子ではなく、シグナル分子として生体内で様々な役割を担っていることが明らかになってきた。本領域研究は、化学と生物系が融合したケミカルバイオロジーの新たな視点から、活性酸素によるシグナル伝達研究を展開することにより、多彩な生命現象と疾患病態に関与している活性酸素の生理機能の解明と生物種に普遍的に発現されている活性酸素シグナルの統合的理解を目指して発足した。本年度は、領域研究にて得られた成果を国内外に情報発信することを目的とした。具体的には、下記の学会での共催として、領域メンバーおよび招待演者における講演をおこなった。(1)ジョイントシンポジウム「生体ストレス応答:酸素毒から環境汚染物質まで」(領域メンバー5名、海外招待演者1名)(平成25年7月12日、熊本、日本生体防御学会との共催)、(2)東北医学会(海外招待演者1名、平成26年3月20日、仙台)。本領域研究で取扱う「活性酸素シグナル」は、基礎生物学、農学(植物学)、医学生物学を含めた生命科学の幅広い分野に関係している。また、活性酸素の生理機能の解明なしには、活性酸素の制御異常がもたらす疾病である、メタボリックシンドローム、感染・炎症、老化、発がんなどの病態解明と予防対策、治療戦略は確立できない。したがって、本領域研究で得られた成果は、今後益々重要となる「活性酸素シグナル」をキーワードとした異分野融合型プロジェクトの形成推進に大きく資するものと期待される。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 14件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 11件) 備考 (1件)
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