研究領域 | 学際的研究による顔認知メカニズムの解明 |
研究課題/領域番号 |
20119001
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
柿木 隆介 生理学研究所, 統合生理研究系, 教授 (10145196)
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キーワード | 脳波 / 機能的MRI / 顔 / 近赤外線分光法 / 認知 |
研究概要 |
本研究領域の目的は、「顔認知機能の解明」をキーワードとして、心理学、脳科学、医学、工学、情報学などの幅広い分野の学際的な研究者が集結して研究を行い、最終的には、可能な限りその成果を社会に還元することにある。 総括班は、領域代表者、各研究項目の計画研究者、実際の研究は行わないが本領域の研究指導と評価を行う特別委員(班友)によって構成されている。総括班の主な役割は、班会議の開催、本領域内で共用するための設備・装置の購入・開発・運用、実験試料・資材の提供等に関する研究支援活動である。計画班員は、公募班員と共に各分野において研究を進めていくと共に、必要時には公募班員との研究内容に関する討議や指導を行っている。班友(評価委員)は班全体の活動について高所からの指導を行うと共に、領域全体の活動の評価も行う。また、総括班員は領域代表者と常に緊密な連携を取りあいながら、本研究領域の進歩のための活動を行っていく。 今年度は、神戸にて8月21日と22日に、新学術領域研究「包括脳」の一環として、本研究領域も参加し、全班員(39名)が口頭発表を行った。さらに、那覇にて2012年3月4日と5日に冬の班会議を開催し、新たに加わった班員を中心とした15名の班員が最近の研究成果をじっくりと(40分間)発表した。いずれの会議にも約60名の参加者があり、熱心な討議が行われた。さらに、各班独自のセミナーおよび複数の班の合同セミナーも多数開催された。 また、「顔認知の発達と自閉症の特徴、そして支援の展開」というタイトルで、市民向け公開講演会を2011年10月30日に東京の日本科学未来館で開催した。約150名の参加があり、4名の班員が自分の専門領域の研究の現状についてわかりやすく紹介し、非常に好評であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2回の全体班会議ともに、非常に熱心な討議が行われ、それに誘発されての新しい共同研究が複数始まっている。多くの英文原著論文が発表された。また、一般市民やメディアの「顔認知」班の活動に対する関心は非常に高くなっており、多くの新聞やテレビなどで、本班の研究活動が紹介された。市民向け公開講演会も大変好評であった。班の活動が高く評価されて、年度末には追加予算が配布された。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は最終年度であり、これまでの研究活動を総括する予定である。現在、一般向けの本を1冊、研究者向けの専門雑誌3誌において、顔認知に関する特集号(1つは英文)が編集中であり、本班において行われた研究の成果公表も非常に活発に行われている。2012年10月には、23名の外国人研究者を招待しての大規模な国際シンポジウムの開催を予定している。また、来年度も市民向け公開講演会を開催予定である。
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