研究領域 | ⼼脳限界のメカニズム解明とその突破 |
研究課題/領域番号 |
20H05713
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
柴田 和久 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (20505979)
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研究分担者 |
西村 幸男 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, プロジェクトリーダー (20390693)
古屋 晋一 上智大学, 上智大学, 准教授 (20509690)
中澤 栄輔 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90554428)
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研究期間 (年度) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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キーワード | 脳 / 心 / 限界突破 |
研究実績の概要 |
2021年度も引き続き領域推進のための業務に従事した。具体的には、対外的なシンポジウムを2回、領域内部向けの領域会議を2回行った。対外向けシンポジウムの1つ目は、日本神経科学学会でのシンポジウムである。領域内外から講演者を募り、ハイブリッド形式で開催した。コロナ禍での開催ということで、外国籍の講演者が来日できなかったり、国内の研究者でも現地での講演が困難なケースが出るなど様々な課題が生じたが、オンラインツールや事前録画による対応等で乗り切ることができた。オンラインとオンサイト併せて100名以上が参加し、活発な議論が交わされた。対外向けシンポジウムの2つ目は、限界突破概念と哲学の接点を探る討論会である。倫理、認識論、現象学等さまざまな分野で活躍する哲学者が集い、オンライン形式で開催された。今後領域を発展させていくうえで非常に貴重な見解を得ることができた。特に、限界突破については能力のみならず人の内面や認識の部分にも焦点を当てるべきという見解の一致が得られ、この見解により領域の扱う射程がさらに明確化された。夏と冬に行われた領域会議では、今後領域に参画して欲しいと考える研究者を中心に特別講演者を外部から招待した。また領域メンバーは限界突破研究についての進捗報告を行い、活発な議論が交わされた。
また、その他ウェブページのリニューアルやTwitterアカウントの運営、領域内の研究に対する倫理面からのアドバイス等、総括班としての業務を継続した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域会議や対外的シンポジウム、研究員の雇用等、2021年度に予定していた活動を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度の最大の目標は、学術変革領域Aへの応募である。現在の体制に複数の研究代表者を加える形で学術変革領域A用のチーム構成を作り、研究計画の作成を進める。それに加え、事務局は引き続き研究基盤の構築を行い、領域内での研究推進、また領域の発展を見据えた領域内外の研究者との交流を促進する。 倫理支援委員は、 引き続き他の班代表や分担者と相談し、必要があれば倫理的課題の解決を支援する。領域発展委員は、領域会議を開催し、将来的な発展を見据えて領域外の研究者が領域へ新たに参画するための道筋を作る。アウトリーチ委員は、ホームページの改装やツイッターアカウントの継続運営を通し、情報発信を行う。
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