研究領域 | 次世代アストロケミストリー:素過程理解に基づく学理の再構築 |
研究課題/領域番号 |
20H05844
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
坂井 南美 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 主任研究員 (70533553)
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研究分担者 |
橘 省吾 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50361564)
相川 祐理 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40324909)
中野 祐司 立教大学, 理学部, 准教授 (20586036)
今田 裕 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 上級研究員 (80586917)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | 星間化学 / 原始惑星系円盤 / 太陽系始原物質 / イオン分子反応 / 表面反応 / 量子化学計算 / 化学反応ネットワーク計算 |
研究実績の概要 |
低温低密度の単純な環境を前提としてきた星間化学を刷新し、惑星系形成領域のように、ガスや固体物質の組成が劇的に変化する広範な物理環境に対応できる強固な学術基盤を構築するための領域全体の連携を支援した。大きく異なる分野の融合研究を推進する計画であるため、分野間の相互研究理解が極めて重要である。そのために、下記3つの手法で相互理解を深めた。 ①話題提供:総括班会議での運営議論の後、各班代表から新たな課題となりつつあるテーマや、重要なテーマの紹介を行ってもらい、議論を行った。各班の研究計画への他班からのフィードバックとしての役割を担った。 ②セミナー:各班の研究テーマの背景にある基本的知見を、学生などを含めた他班の若手までもが理解しなければ、真の意味での融合・共同研究は難しい。このため、修士学生でもわかりやすいように日本語での基礎セミナーを1-2ヶ月に1度のペースで開催し始めた。また、参加できなかったメンバーのために、期間を定めて動画の公開も行った。 ③ミクロ班会合:素過程理解に基づく学理の再構築のためには、どのような分子や化学反応素過程に着目すべきかを、逐次議論していくことが重要となる。そのために、より踏み込んだ詳細議論を行う場として、1-2ヶ月に1度のペースで開始した。 これらに加え、協力研究者である渡部直樹教授を連携コーディネータとし、班間での議論促進に取り組んだ。例として、2021年11月(コロナにより約1年延期)にInternational workshop on interstellar matterを開催した。150名もの異分野研究者が集い、非常に活発に分野をまたぐテーマについての議論が行われた。 なお、コロナ禍であったため、国外からの招聘や出張旅費の計画は臨機応変に組替えを行った。具体的には、オンライン議論促進アプリ・ソフトの活用や動画記録でのセミナー開催などが挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ蔓延により、国際会議の開催を約1年遅延せざるを得なかった。また、海外渡航しての国際共同研究、海外から研究者を招聘しての共同研究についても、一部を除き実施がかなわず、遅延している。他方、国内での連携研究は当初の計画以上に進展しているため、平均としては、”順調”といえる。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍における国際共同研究の遅延を挽回するため、リモート会議ソフトや共同研究支援アプリケーションソフトなどを導入し、支援を行っている。この努力を継続すると共に、隔離期間などを十分設けた上での海外出張が可能となりつつあるため、件数を減らし、滞在期間を延長する形で当初の予定が実施できるようより一層の支援を行う。
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