研究領域 | 超秩序構造が創造する物性科学 |
研究課題/領域番号 |
20H05878
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
林 好一 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20283632)
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研究分担者 |
石川 毅彦 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (00371138)
松下 智裕 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (10373523)
志賀 元紀 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20437263)
中田 彩子 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (20595152)
脇原 徹 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70377109)
久保園 芳博 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (80221935)
森川 良忠 大阪大学, 工学研究科, 教授 (80358184)
谷口 博基 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80422525)
小原 真司 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 先端材料解析研究拠点, 独立研究者 (90360833)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | 複合欠陥 / ガラス / 原子分解能ホログラフィー / PDF解析 / トポロジー解析 / 逆モンテカルロ法 / 局所構造 / 微小重力実験 |
研究実績の概要 |
2020年11月19日に「超秩序構造科学」が採択され、翌日に第一回目の総括班会議を立ち上げた。その際、総括班メンバーの役割分担の決定と2020年度の活動内容とそのスケジュールの策定を行った。総括班会議は年度内に合計4回行い、各計画研究の進捗・予算執行状況を記載した報告書(基本、3カ月に一度)に基づき、研究の進め方について議論を行った。 行事に関しては、まず、12月20日にキックオフミーティングをハイブリッド形式にて行った。この際、zoom機能のbreakout sessionを用いて、個別の連携研究の打ち合わせを行った。また、領域ホームページの作成も進め、12月25日に公開を行った。また、12~1月の間に、領域の特徴や目的を示すプロモーションビデオの撮影を行った。公募研究班の募集や海外も含めた領域の紹介を行うためのものであり、2月中旬にはyoutube上で公開を行った。第一期公募研究班募集のための説明会を、2月11日、23日の二回に分け、オンライン形式にて行った。説明の後にbreakout sessionを用いて、個別の相談会を行った。合計211名の参加者があり、その甲斐もあり、非常に多くの申請があった。 3月7-8日には、第一回領域報告会を行い、領域研究の到達点について再確認を行った。また、評価者やアドバイザーの先生より講評を戴き、領域活動に反映させることにした。同時に報告書の作成を行った。3月26日に第一回国際ワークショップをオンライン形式で行った。5名の海外研究者を招待し、合計50名の参加者とともに活発な議論が行われた。 その他、大型施設関係では、放射光実験施設SPring-8の2021A期の募集に合わせ、合計38件の申請を行い、28件の採択があった。また、成果公開課題に2件申請し採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
総括班として、当初立てた計画や行事は概ね予定通り進んでいる。いくつもの連携研究の企画を行い、既存の共同研究の強化を進めた。領域の柱でもある大型実験施設のマシンタイムも十分に得ることができた。一方で、コロナ禍のために、対面での会合や海外派遣などの事業が思うように進んでいない。そのような中で、オンライン会合を駆使し、工夫して研究の連携やメンバー交流を進めてきた。プロモーションビデオの撮影は、最初、予定には無かった計画であり、コロナ禍における領域の宣伝に役にたったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
4月初旬に総括班会議を招集し、本年度の指針を策定する。その後は、1カ月程度の頻度で開催する。第二回及び第三回の報告会を9月と3月に行う予定であり、連携研究を加速させるために、可能な限り対面で開催する。【若手の学校】5月頃に、学生や博士研究員、助教などを対象とした「若手の学校」をオンラインで開催する。ここでは、原子分解能ホログラフィー、PDF解析や第一原理計算などのチュートリアルに加え、学生の発表などを主体に行う。【国際ワークショップ】6月にオンライン形式で第二回国際ワークショップを行う。【若手海外派遣】PDを海外拠点であるフランス・グルノーブルのSIMaPに派遣する。【放射光・中性子施設】5-6月, 11-12月にSPring-8, PF及びJ-PARCの課題の〆切があるために、この時期に合わせてBT申請書の書き方の指導などを行う。特にSPring-8では、「成果公開優先利用課題」(多めの使用量を払うことによって優先的に利用できる)と併せて、安定的にビームタイムを確保するように努める。設置したSPring-8拠点室に博士研究員を配置し、ビームタイム時の安定的なサポート体制を築き、領域基盤装置の開発を推し進める。【ジャーナル特集号】日本物理学会の欧文誌に、領域の特集号を出版するように企画を立て、趣意書の提出を行う。今年度末か来年度初頭の出版を目指している。【広報】英語版のWebサイトを公開し、英語版の領域動画をyoutube「超秩序構造」チャンネルに登録し配信を行う。二回のニュースレターの発行を行う。
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