研究領域 | マルチファセット・プロテインズ:拡大し変容するタンパク質の世界 |
研究課題/領域番号 |
20H05924
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田口 英樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (40272710)
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研究分担者 |
千葉 志信 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (20523517)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | タンパク質 / プロテオーム / リボソーム / 非典型的翻訳 / ノンコーディングRNA / オルガネラ多重局在 / 天然変性タンパク質 |
研究実績の概要 |
2020年度は本領域のスタートとなる年度であり、領域総括班活動の準備を諸々行った。まず、総括班会議をオンラインで開催し、今後の領域活動の基本方針を運営方針を審議した上で各班員の役割分担、共同研究の進展状況を再確認した。その上で以下の活動を行った。1)領域内の連携強化:本領域で掲げる知られざるタンパク質世界の開拓にはさまざまな専門分野、新たな技術、手法を束ねることが必須である。本領域では、従来のタンパク質科学の枠を超えた研究分野を専門にもつ研究者を結集しており、総括班で班員間の連携の調整を行うこととした。2020年度は共同機器利用体制の確立へ向けて予備的な運用を開始した。2)新しい技術開発の促進:科学の革新的な進歩には新たな方法論、新しい技術の開発が不可欠である。タンパク質世界の研究の変革にも、新たな視点を支える技術的ブレイクスルーが必要である。定量プロテオミクス、1分子レベルでの研究を支えるマイクロデバイス、インシリコ解析など、新興分野を支える新しい技術開発の支援体制の準備を行った。3)次世代の研究者の育成:次世代を担う若手研究者こそが、拡大し変容するタンパク質の世界を切り拓き、学術を変革する担い手になってほしい。そこで、若手班員のためのワークショップを開催する予定としたが、コロナ禍のために延期した。4)広報活動:本領域のコンセプトは生命科学全体に関わる。領域のビジョンや成果を国内外の研究者へ発信し、生命科学の発展に貢献することとした。2020年度は、計画班員によるキックオフミーティング(オンライン)を開催して関連研究者への領域の周知を行った。採択後2ヵ月内に領域の公式ウェブサイトの準備ページを立ち上げ、年度末までに正式版を公開した。さらにニュースレターの第1号を発行した。社会・国民に成果をわかりやすく届けるため、領域代表は高校での模擬講義を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本領域発足は2020年秋であり、新型コロナウイルスの拡大感染防止の観点から、領域活動は対面での会合が全て行えない状況で始まった。その中でも、できる限りの活動を行い、領域計画班内の結束を深めて、キックオフミーティング、ウェブサイトの開設、ニュースレターの発行、アウトリーチ活動を実施できたことから、「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きコロナ禍の中での総括班活動となる。総括班会議(オンライン)を複数回開催し、新型コロナウイルスの感染状況が収束しない現状でどのような活動内容が最も効果的かをよく議論する。公募研究が夏頃に決定したあとの秋から冬にかけて全体領域会議を開催する。領域会議の開催形態を対面で行うかオンラインにするかについては今後の新型コロナウイルス感染拡大防止の観点を鑑みて夏頃に決定する。その上で、1)領域内の連携強化:本領域では、従来のタンパク質科学の枠を超えた研究分野を専門にもつ研究者を結集しており総括班で班員間の連携の調整を行う。今年度は昨年度準備した共同機器利用体制の運用を開始する。2)新しい技術開発の促進:科学の革新的な進歩には新たな方法論、新しい技術の開発が不可欠である。タンパク質世界の研究の変革にも、新たな視点を支える技術的ブレイクスルーが必要である。定量プロテオミクス、1分子レベルでの研究を支えるマイクロデバイス、インシリコ解析など、新興分野を支える新しい技術開発を支援する。3)次世代の研究者の育成:次世代を担う若手研究者こそが、拡大し変容するタンパク質の世界を切り拓き、学術を変革する担い手になってほしい。そこで、若手班員のためのワークショップを開催する。4)広報活動:本領域のコンセプトは生命科学全体に関わる。領域のビジョンや成果を国内外の研究者へ発信し、生命科学の発展に貢献する。本年度は各種関連学会でのシンポジウムやワークショップの共催が既に決定しており、それらのイベントを通じて本領域のコンセプトの関連研究者への周知を行う。2020年度立ち上げた領域の公式ウェブサイトの運営とともにニュースレターを発行する。さらに、社会・国民に成果をわかりやすく届けるために高校などでの模擬講義を開催したりする。
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