研究領域 | マルチファセット・プロテインズ:拡大し変容するタンパク質の世界 |
研究課題/領域番号 |
20H05924
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田口 英樹 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (40272710)
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研究分担者 |
千葉 志信 京都産業大学, 生命科学部, 教授 (20523517)
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研究期間 (年度) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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キーワード | タンパク質 / プロテオーム / リボソーム / 非典型的翻訳 / ノンコーディングRNA |
研究実績の概要 |
2021年度は、公募研究15課題が9月に決定し、いよいよ計画班と公募班全体が揃って活動できる最初の年度となった。前年度に引き続き、コロナ禍の中での総括班活動となったので、国内での新型コロナの感染状況を鑑みながら、年間活動を随時見直しながら策定した。総括班会議をオンラインで2回実施するとともに、メールよりも連絡を密に取れるSlackを活用して連携を強化した。全体領域会議は2回どちらもオンラインで実施した。第1回は公募班員が確定したあと比較的早い段階の10月末、第2回は年度末の3月に実施した。その上で、1)領域内の連携強化:本領域で掲げる知られざるタンパク質世界の開拓にはさまざまな専門分野、新たな技術、手法を束ねることが必須である。隔月で班員によるオンライン技術セミナーを開催した。2)次世代の研究者の育成:次世代を担う若手研究者こそが、拡大し変容するタンパク質の世界を切り拓き、学術を変革する担い手である。若手ワークショップは対面での開催にすべきであろうという総括班の判断により、前年度に続き、2021年度も開催を見送った。3)国際連携:海外関連研究者との交流を行い、連携に繋げるために海外の関連研究者をオンラインで招いてセミナーを実施した。4)広報活動:広報活動:本領域のコンセプトは生命科学全体に関わる。若手活動領域のビジョンや成果を国内外の研究者へ発信し、生命科学の発展に貢献する。2021年度は各種関連学会でのシンポジウムやワークショップの共催を実施し、領域内の連携に加えて、それらのイベントを通じて本領域のコンセプトの関連研究者へ周知した。領域の公式ウェブサイトの運営とともにニュースレター(第1号)を発行した。さらに、社会・国民に成果をわかりやすく届けるためにオープンラボにて領域活動を紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度も新型コロナウイルスの感染拡大は国内外で収束せず、対面での領域活動を実施できない状況だったが、その中でも、できる限りの活動を行い、領域計画班内の結束を深めて、2回の全体領域会議、ウェブサイト運営、ニュースレターの発行、アウトリーチ活動を実施できたことから、「おおむね順調に進展している」とした。
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今後の研究の推進方策 |
2022(令和4)年度は、計画班と公募班全体が揃って年間活動できる最初の年度となる。領域会議などに関して、2022年度はできる限り対面での開催に踏み切りたい。その上で、1)領域内の連携強化:本領域で掲げる知られざるタンパク質世界の開拓にはさまざまな専門分野、新たな技術、手法を束ねることが必須である。隔月で班員によるオンライン技術セミナーを開催しているので、2022年度も引き続き実施する。また、前年度後半に班員が持っている技術・ノウハウを総括班でとりまとめている。機器利用体制を整えるとともに、総括班が主導した連携研究も実施する。2)新しい技術開発の促進:定量プロテオミクス、マイクロデバイス、インシリコ解析など、新興分野を支える新しい技術開発を支援する。3)次世代の研究者の育成:次世代を担う若手研究者こそが、拡大し変容するタンパク質の世界を切り拓き、学術を変革する担い手である。若手ワークショップは対面での開催にすべきであろうという総括班の判断により、前年度までは実施しなかった。2022年度は対面ができない場合でも若手活動を実施するために領域若手有志を募ったワーキンググループを作り、若手が集まる会を実施したい。4)国際連携:海外関連研究者との交流を行い、連携に繋げるために国際オンラインセミナーを実施する。5)広報活動:広報活動:本領域のコンセプトは生命科学全体に関わる。若手活動領域のビジョンや成果を国内外の研究者へ発信し、生命科学の発展に貢献する。前年度までと同様に、各種関連学会でのシンポジウムやワークショップを共催し、それらのイベントを通じて本領域のコンセプトの関連研究者への周知を行う。これまでに引き続き、領域の公式ウェブサイトの運営とともにニュースレター(第2号)を発行する。さらに、社会・国民に成果をわかりやすく届けるために高校での模擬講義などを開催する。
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