研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の創成と診断・治療支援の高度化 |
研究課題/領域番号 |
21103001
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小畑 秀文 東京農工大学, 本部, 学長 (80013720)
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研究分担者 |
佐藤 嘉伸 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70243219)
藤田 廣志 岐阜大学, 大学院・医学系研究院, 教授 (10124033)
仁木 登 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (80116847)
森 健策 名古屋大学, 情報連携統括本部情報戦略室, 教授 (10293664)
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学系研究院, 教授 (90198664)
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キーワード | 計算解剖学 / モデリング / 画像理解 / 統計数理モデル / 臓器構造 / 診断支援 / 手術支援 |
研究概要 |
初年度の取組としては、2009年9月に第一回総括班会議を開催し、領域全体の運営に欠かせない各種ワーキンググループを構成した。また、同年11月には第二回総括班会議を開催し、国際シンポジウムの詳細決定と諮問委員会の開催を最終決定した。2009年度の総括班としての主要な活動は以下のようです。 1. データベース構築のための基盤となるサーバを整備した。さらに、データベースの収集の前提となる倫理委員会の承認手続きなどを進め、初年度分として40症例を選定した。 2. 人材育成の取組の一つとして、「計算解剖学・英文論文ブラッシュアップ・ワークショップ」を開催した。若手研究者の英文論文作成技術の向上をはかると共に、今後の領域の活動を広く世界へ発信できる若手を育成することを目的にしたものである。4名の計画班代表者を指南役とし、若手研究者約15名が執筆中の具体的論文を持ち寄って参加したもので、成功裏に終了した。今後も継続の予定である。 3. 計算解剖学の取組・研究計画を広く社会に披露し、かつ半年間の研究成果を発表する機会ともする国際シンポジウムを開催した。総勢で約110名の参加者を得、極めて活発な議論が展開された。また、外国の著名な研究者2名を含む6名の諮問委員からは研究目的、計画などにつき高い評価を受け、今後の研究の進展に大きな期待が寄せられた。 4. 医工連携研究の促進として、有限要素解析を模したニューラルネットワークによる臓器モデル変形の検討を行った。また、成果の共同活用とその結果のフィードバックとして、大腸疾患の診療におけるバーチャル内視鏡システムの有用性を検討した。 5. 海外研究拠点との連携促進として、9月に韓国からYoung Soo Kim先生を、11月には、ドイツからHeinz U. Lemke先生を、12月にドイツのAndreas Pommert先生とオーストリアのRainer Schubert先生を招き、講演会を開催し、研究上の情報交換を行なうと共に、相互の連携を深めた。
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