総括班
新学術領域研究(研究領域提案型)
錯体化学が培ってきたd軌道やf軌道が演出する多彩な結合と化学構造、物性、化学反応性の科学を主軸として「プログラミング」の概念に基づき、他の物質科学、界面化学ならびに電子工学分野などの周辺分野との結合、組み合わせによって、ナノ・メゾ領域の精密な構造からなる物質群(超構造体)の基礎科学をつくり上げ、それをもとに物理的、化学的、生物学的な入力信号を、他の出力信号に変換することによって新原理に基づく新機能をもつ、高性能な素子へ展開することを目指している。初年度の本年度は第1回全体会議(東京、2009年10月)、第2回全体会議+第1回公開講演会(つくば、2010年1月)を開催し、計画班、総括班での本領域推進に関する討論、共同研究の推進を行うとともに、領域外研究者との交流(本領域の広報および関連研究の発表)を行った。それぞれの会議では要旨集等を出版した、また、次年度以降の国際会議、国内会議の計画をすすめ、すでに2010年9月の錯体化学国際会議でのシンポジウム、ヨルダンでのユーラシア会議でのシンポジウム、12月のPacifichem2010でのシンポジウム企画、8月の日本化学会関東支部大会でのシンポジウム、9月の高分子学会でのシンポジウムなどを開催し、広く本研究領域の内容と成果を発信する準備をおこなった。2011年には、フランス、レンヌでの日仏錯体化学シンポジウムを開催することを決定した。研究成果についてはすでに共同研究を含め、論文発表した。また、NewsLetterを毎月発行し、研究成果やトピックスを班員および関連研究者にメールで広く発信し、「配位プログラミング」の研究概念の普及に努めた。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (26件) 図書 (5件) 備考 (1件)
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http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/inorg/index.html