研究領域 | 配位プログラミング ― 分子超構造体の科学と化学素子の創製 |
研究課題/領域番号 |
21108001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西原 寛 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70156090)
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研究分担者 |
山元 公寿 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80220458)
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キーワード | 配位化学 / 超構造界面 / クラスター / 超分子 / メゾスコピック |
研究概要 |
錯体化学が培ってきたd軌道やf軌道が演出する多彩な結合と化学構造、物性、化学反応性の科学を主軸として「プログラミング」の概念に基づき、他の物質科学、界面化学ならびに電子工学分野などの周辺分野との結合、組み合わせによって、ナノ・メゾ領域の精密な構造からなる物質群(超構造体)の基礎科学をつくり上げ、それをもとに物理的、化学的、生物学的な入力信号を、他の出力信号に変換することによって新原理に基づく新機能をもつ、高性能な素子へ展開することを目指している。 平成23年度は第5回全体会議(東京、2011年6月)、第6回全体会議+第3回公開講演会(東京、2012年2月)を開催し、計画班、総括班での本領域推進に関する討論、共同研究の推進を行うとともに、領域外研究者との交流(本領域の広報および関連研究の発表)を行った。それぞれの会議では要旨集等を出版した。また、News Letterを毎月発行し、研究成果やトピックスを班員および関連研究者にメールで広く発信し、「配位プログラミング」の研究概念の普及に努めた。新しい試みとして第1回若手フォーラムを2011年5月に東京大学で開催し、領域内の若手研究者間の交流を行った。外部に対しては、フランス(レンヌ)での日仏合同シンポジウムなどを開催し、広く本研究領域の内容と成果を発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成23年度は予定した全体会議、シンポジウム、若手研究会、班会議を計画通り行った。これらのシンポジウムや研究会議を通して共同研究の数も順調に増加し、研究成果も着実に増えている。合わせて班員、班友、共同研究者間の交流の機会を増やし、さらなる共同研究の芽も増やしている。進捗状況に問題となる点はない。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度以降は研究期間の後半となるため、これまで以上に共同研究を推進し、目的とする化学デバイスの創製を展開する。合わせて、領域の成果をまとめた論文の特集号や日本で国際学会の開催を企画する。
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