総括班
地殻流体は、地震活動・火山活動・地殻変動の背後にあってそれらの発生メカニズム、分布、活動様式に広汎な影響を与えている可能性が近年指摘されている。我々は本新学術領域研究で最精鋭の研究チームを組織し、複数のプレートがせめぎ合う『地球上で最も激しい変動帯に位置する日本列島をテストフィールド』として、地震波・電磁気MT共同観測を実施している。総括班は研究の全体を活発に推進するため、特任助教2名を雇用し、国内外の研究者との融合研究の推進に努めている。平成22年度は地球惑星科学連合大会(2010年5月22-27日幕張メッセ参加者約3000人)において地殻流体セッションが固体地球科学分野を代表するユニオンセッションに選ばれ、2日間にわたりのべ400人の参加者を得て活発な研究発表と討論を行った。さらに、メンバー全員による地殻流体研究会を2010年9月10日-13日の期間ラフォーレ修善寺で開催した。またラフォーレ修善寺を会場にサマースクールを研究会と同じ会場にて午後の時間に開催し学生・院生40人が参加した。サマースクールの講師は特任助教など若手教員が務めた本領域初めての国際シンポジウム「Geofluid-1」を東工大デジタル多目的ホールにて2011年3月17日-20日開催予定であったが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、中止を余儀なくされた。講演予稿集を参加者全員に配布してGeofluid-1会議を書面成立させ平成23年度に国際会議の経費を繰り越した。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (5件)
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