研究領域 | 地殻流体: その実態と沈み込み変動への役割 |
研究課題/領域番号 |
21109001
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高橋 栄一 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (40144779)
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研究分担者 |
栗田 敬 東京大学, 地震研究所, 教授 (00111451)
松澤 暢 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20190449)
小川 康雄 東京工業大学, 火山流体研究センター, 教授 (10334525)
小木曽 哲 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (60359172)
中村 美千彦 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70260528)
岩森 光 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, プログラムデイレクター (80221795)
河村 雄行 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (00126038)
横山 哲也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00467028)
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研究期間 (年度) |
2009-07-23 – 2014-03-31
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キーワード | 地殻流体 / 沈み込み変動 / 地震 / 火山 / マグマ |
研究概要 |
6つの計画研究代表者、高橋栄一(X01総括班)、松澤暢(A01-1)、小川康雄(A01-2)、小木曽哲(A02-1)、中村美千彦(A02-2)、岩森光(A03-1)に栗田敬(東大)、河村雄行(岡山大)、横山哲也(事務局長)を加えた9名からなる実施委員会を総括班に置いた。総括班は研究の全体を活発に推進するため、特任助教2名を雇用し、国内外の研究者との融合研究の推進に努めた。 平成24年度は各計画研究の連携を図ると同時に「分野融合研究」を積極的に推進した。さらに、地殻流体研究に関連した他の研究領域と共通する課題に対して研究交流を図った。東北地方太平洋沖地震により新たに浮き彫りとなった「地震発生における地殻流体の役割」の解明に向けて、本来の計画に沿って、必要な新たな観測および実験を加えつつ、研究を進めた。平成24年5月に幕張メッセで開催された地球惑星連合大会において、本領域の主催する共通セッション「流体と沈み込み帯」に加えて木村学(新学術領域)と共同で共通セッション「流体と地震発生」を開催し、本領域メンバーと関連研究者の研究交流の促進を図った。平成24年9月には、「火山性流体討論会」と共同で「地殻流体夏の学校」を開催し、この分野の将来を担う若手育成に努めた。 平成25年3月1日~3月4日にラフォーレ修善寺において「地殻流体研究会」を開催し、公募研究を加えた全メンバーによる研究発表を行い最終年度の研究の取りまとめに備えた。研究会には大学院生35人を含む総勢95人が参加し、活発な意見交換が行われた。特に、東北地方太平洋沖地震における地殻流体の重要な役割をどのように見るかについては長谷川昭(東北大学名誉教授)、飯尾能久教授(京都大学)を特別講演者に迎えて突っ込んだ議論を集中的に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画した通り、計画研究、公募研究が順調に推移し、その研究成果も100編を超す国際誌論文として公表できた。総括班融合研究センター特任助教らが中心となって複数の融合研究課題が進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は本研究の最終とりまとめ年となるので、諸外国から本研究課題に関係の深い研究者を招へいして東京工業大学において国際シンポジウムを開催する。新学術領域研究で総括班をはじめ各計画研究で雇用した特任助教3人、PD研究員4人のプロジェクト終了後の就職先確保に努める必要がある。
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