総括班の主な業務として、次の3項目を行って来た。 1)領域内の有機的連携と共同研究の推進:第1期の公募班員を交えて、各班員の研究内容の紹介と今後の研究計画に関して発表・討論する領域会議を年2回行った(平成22年7月14-15日(名大)、平成23年1月11-13日(下呂))。これにより、計画研究班員と公募研究班員との連携を密にするとともに共同研究の推進を図った。また、ニュースレターを6月と12月に発刊し、班員間の交流や研究連携の促進に努めた。新着論文紹介評論サイト「フォーラム」を設け、輪番制で文献紹介とコメントを行なった。これにより、実験結果の解釈や実験方について、深い議論ができた。 2)実験材料・手法の共有化と設備備品の共同利用:領域内では、動植物の垣根を越えた広範囲な実験生物を取り扱う。したがって、実験材料および手法(新技術を含む)に関して共有化をはかる目的で、ニュースレターに積極的に新しい実験方法や新技術を紹介した。また、本領域内で購入した大型設備に関しては、班員間の共同利用や研究協力が行いやすいように環境整備した。 3)シンポジウムの開催と若手研究者の育成・支援:動物学会および分子生物学会でシンポジウムを企画した。また、生殖若手の会が8月に開催されたので、その会を通して研究交流の活性化を図った。特に、大学院生を含む若手の動物研究者と植物学研究者の研究交流を活性化させる努力をした。
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