総括班
(1)領域内の有機的連携と共同研究の推進:班会議を年2回行なった。1回目は当初予定通り6月12日~14日に下田東急ホテルで行った。領域主催の国際シンポジウムを11月12日~16日に名古屋ガーデンパレスで行った。またこれは2回目の領域会議を兼ねる形で開催した。1回目の領域会議では、新しい公募研究班員も加わり、1人の話題提供時間をできるだけ多くして、質問は出尽くすまで行なう、というスタイルで行い、評価委員からも高い評価を得た。また、ニュースレターを6月に発刊し、班員間の交流や共同研究の推進に役立てた。新着文献等を班員に紹介し意見を述べあうwebsite「フォーラム」を継続して行い、活発な意見交換を行った。(2)実験材料・機器・手法の共有化:細胞内Ca測定用顕微鏡と解析ソフトやLC/MS/MS等に関しては、班員間で共同利用するか、班員の分析を請け負う形で研究支援または共同研究を行なってきた。マボヤ等のゲノムデータベースもほぼ完成し、班員がその情報を共用できるようにした。(3)シンポジウムの開催、若手研究者の育成・支援、国民への還元:動物学会で、領域関連のシンポジウムと関連集会を開催した。また、上述の国際シンポジウムを開催し、海外からも多くの動植物生殖学研究者を招聘し、領域研究全体の一層の活性化を図った。さらに、この国際会議の発表者から原稿を頂き、Springer社からProceedingsを発行する運びとなった。原稿投稿はほぼ終了し、現在編集作業に入っており、平成25年度中の発行を予定している。その発行費として250万円を繰越している。また、国民への情報発信の一環として、「受精:単細胞生物から植物・動物まで」と題する本を化学同人から発行する準備を進めつつある。現在編集作業を進めており平成25年度の発行を予定している。
1: 当初の計画以上に進展している
(1)領域内の有機的連携と共同研究の推進:班会議、ならびに国際会議に関しては、予定通りに遂行した。当初、東日本大震災や地震津波も問題もあり、参加者が少ないのではないかと心配されたが、海外からの招聘講演者では1人を除き全員の参加があり、非常に盛会であった。この点については、当初の予想以上に順調に進んだ。評価委員からも、動植物生殖学研究者がこれだけ多く集まり発表と議論がなされた国際会議は初めてであり、動植物の垣根を超えた本企画に対する評価が高かった。また、ニュースレターに関しても、班員にとって有益な情報を多く提供するという視点で編集しており、班員以外の研究者からも高い評価を得ている。(2)実験材料・機器・手法の共有化:細胞内Ca測定用顕微鏡と解析ソフトやLC/MS/MS等を利用した共同研究は、当初予定していた以上に活発に進んでいる。マボヤ等のゲノムデータベースも当初計画以上に完成度の高いデータベースの構築に成功した。(3)シンポジウムの開催、若手研究者の育成・支援、国民への還元:上述の国際シンポジウムに関しては大盛会で、国内外の参加者の評価も高かった。この国際会議のProceedingsをSpringer社から発行する運びとなった。原稿に関しても、予想以上に多くの原稿が集まり、順調に進んでいる。ただし、発行に関しては、多少編集作業の遅れもあり平成25年度の発行となった。従って、その出版費を繰越すこととなった。「受精:単細胞生物から植物・動物まで」と題する本の発行も編集作業に入っている。全体として、出版物の発行期日の遅延は多少あるが、領域内での総括班業務は順調に進んでおり、むしろ当初計画以上に進展していると言っても過言ではないと判断した。
(1)領域内の有機的連携と共同研究の推進:この件に関しては、当初の予定通りに進行しており、特に方針変更の必要性を感じていない。今まで通り推進する予定である。(2)実験材料・機器・手法の共有化:細胞内Ca測定用顕微鏡と解析ソフトやLC/MS/MS等を利用した共同研究は、当初予定していた以上に活発に進んでいる。マボヤ等のゲノムデータベースに関しては、当初計画以上に完成度の高いデータベースの構築に成功したが、アカボヤのゲノムデータベースに関しては構築が遅れているので、その推進を図る。(3)シンポジウムの開催、若手研究者の育成・支援、国民への還元:昨年度開催した国際会議のProceedingsをSpringer社から今年度中に発行する。索引を付けたり、内容の査読を現在行っており、それを分担して行い、編集作業の迅速化を図る。「受精:単細胞生物から植物・動物まで」と題する本の発行も編集作業を急ぐ必要がある。国民との対話という視点から、一般人を対象とした公開シンポジウムを開催する予定である。平成25年度は、6月1-3日に松江市で第7回領域会議を行い、次いで若手の会を隠岐臨海実験所で行う予定である。また、1月には鳥羽市で最後の領域会議を行うことを計画している。ニュースレター第5号は平成25年6月に発行し、第6号は平成26年3月に発行する予定である。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
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