研究領域 | 哺乳類初期発生の細胞コミュニティー |
研究課題/領域番号 |
21116001
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
藤森 俊彦 基礎生物学研究所, 初期発生研究部門, 教授 (80301274)
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研究分担者 |
目野 主税 九州大学, 医学研究院・発生再生医学分野, 教授 (20311764)
佐々木 洋 熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (10211939)
鈴木 厚 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (00264606)
小林 徹也 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (90513359)
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キーワード | 哺乳類 / 初期胚 / 細胞 / 数理モデル |
研究概要 |
哺乳類初期胚の本質的理解に向けて、初期胚を細胞コミュニティーとして捉え直すとともに、個々の細胞の成り立ちを遺伝子発現制御まで深めて理解する。総括班は、「哺乳類初期発生の細胞コミュニティー」の領域課題名のもと、各研究者が自由な発想を研究に反映し、様々な分野の研究者が相互に連携しながら、研究を進められる環境を整えることを目的としており、本年度以下の活動を行った。 総括班会議の開催 8月31日に東京大学において、11月24日、25日にあいち健康プラザにおいて総括班会議を行った。総括班員全員、文部科学省学術調査官の出席のもと、領域全体での研究の進捗状況、今後の進め方などについて議論を行った。 班会議開催11月24日、25日に1泊2日の合宿方式であいち健康プラザ(愛知県大府市)において第4回領域班会議を行った。計画研究、公募研究の全ての研究代表者、分担者が口頭で研究の進捗状況を発表するとともに、ポスター発表を行い深夜まで議論を進め、領域内での情報の共有を進めた。 インターネットを介した情報の共有 ニュースレター第3報、第4報をWeb上で出版し、本領域の活動内容や、研究成果を広く一般に公開した。またホームページでは領域の活動内容を情報として公開した。 哺乳類初期胚の解析法のマニュアルの作製 領域内の研究者の有している哺乳類初期胚の解析の為の実験プロトコルなどの情報を共有するために、マニュアルとして出版を目指しており、その原稿を集めると共に、ファイルとしてまとめ、Webでの公開を開始した。 研究集会での広報活動および研究手法の情報の共有 一般に公開するセミナーを3回開催した。また、「建設的に考える会」「第4回定量生物学の会年会」に旅費などのサポートを行い、生物学の問題への新規のアプローチについて若手研究者が議論する機会への協力を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本領域は、平成23年度に中間評価を受け、そのなかでも領域の活動に関しては「研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの進展が認められる」との結果を得た。総括班内で総括班会議以外にもメール等での連絡を含め、領域内での活動に関しては、総括班員が中心となって領域の進め方については議論を進めている。これによって、計画研究、公募研究の進捗状況についても随時把握し、方向性について考えることを進めており、領域としての活動を順調に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
本領域が発足して、総括班が中心となって領域活動について議論を進めながら、「哺乳類初期発生の細胞コミュニティー」の本質的理解が進んできた。新たに領域内での共同研究も開始されている。一方で、これらの研究に関しては依然十分な成果として結実していない状況にある。そこで、今後も共同研究をより効率良く進められるように総括班活動を進める。また、本領域においては細胞生物学的アプローチや、数理生物学的解析などを積極的に取り入れることを目標としているが、これらについてもまだ十分に達成できていない現状であり、今後重点的に進めることを意識する。これらを通して、本領域の活動として哺乳類初期発生についての理解を進め、それらを国際的に周知できるように努める。
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