総括班
本研究の目的は「1.当該研究で得られた成果を広く社会に周知し,2.社会の中で人がロボットと共生し人々が豊かな生活を享受する基盤を創ること」であった。特に2点目については,三つの研究領域が連携し,各領域(ロボット工学,認知科学,学習科学)の伝統的な研究の方法を乗り越え,より実践的なフィールドでの長期的研究の展開に寄与する研究成果や研究課題の提案を目指した。研究成果として1点目については,平成26年9月に最終ヒアリングを受け,A-評価を得た上で,平成27年3月に研究成果報告書を完成し,他の学術論文,国内外学会,一般向けの成果発表も含め,広く成果の周知を図った。また,世界に向けた発信としてSpringer社のCSCLシリーズでの発刊準備を進めている。2点目については,三領域の緊密な連携の上,次の二側面で研究を展開した。一つは,教育実践・教育政策の質向上に寄与する研究展開である。本新学術領域は,証拠の欠落した経験則ベースの伝統的な教育研究に,ロボットを介した協調的な学習活動の精緻なコンロールと詳細なプロセス分析を可能にした点が特徴である。その利点を生かし,研究の一つの柱としてきた授業法「知識構成型ジグソー法」がどのような条件下で機能するか(例:司会や説明の補助の有無等)を同定し,教員が「ロボット抜き」でも簡単に対話データを収集し音声認識し分析するサイクルを提案して,小中高の教育現場に広く導入できる準備を整えた。その成果が次期学習指導要領の改訂に関する中教審諮問において,これからの時代に必要な学び方「アクティブ・ラーニング」の一類型として上記授業法が紹介されることに繋がった。二つ目の側面は,教室以外の美術館,博物館,演劇,高齢者の交流場面等において,単にロボットを持ち込むだけでなく,本研究成果に基づきロボットの言動や関わり方をデザインできるようになった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち査読あり 19件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 2件) 図書 (5件) 備考 (5件)
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