研究領域 | 糖鎖ケミカルノックインが拓く膜動態制御 |
研究課題/領域番号 |
21H05073
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
生長 幸之助 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (00583999)
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研究分担者 |
堀 雄一郎 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (00444563)
真鍋 良幸 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (00632093)
浅野 圭佑 京都大学, 工学研究科, 助教 (90711771)
上田 善弘 京都大学, 化学研究所, 助教 (90751959)
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研究期間 (年度) |
2021-08-23 – 2024-03-31
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キーワード | 生体適合化学 / 膜タンパク質 / 糖鎖 / 生体共役反応 / エクソソーム |
研究実績の概要 |
本領域研究では、反応化学と生命科学の融合的アプローチにより、膜タンパク質が適切な場所で機能を発揮するための生命現象「膜動態」を解析し、人為制御するための化学的方法論(糖鎖ケミカルノックイン)の確立を目指している。当該年度は、領域研究を円滑に推進し、最大限加速させていくべく、領域で共用できる実験機器の購入と情報伝達スペースの整備を進め、研究環境を整えるとともに、各種会合を実施し、領域研究の情報交換と周知に努めた。
[1] 総括班に情報拠点を置き、連携体制を整えた。データマネジメントプランを作成した。またディスカッションスペース・データ共有スペースとしてのSlack・Zoom・GoogleDriveの整備を行った。 [2] 領域共通機器として、タンパク質クロマトグラフィ装置と、液体クロマトグラフィおよび自動分取装置を購入し、代表(生長)の所属機関に設置した。 [3] 以下の会合を行なった。1. 領域キックオフミーティング:評価班を交え、領域研究の目標・現状・今後の方針を共有した。2. 共催セミナー・シンポジウム(2 回):領域研究に関連するテーマを扱うセミナー・シンポジウムを共催し、領域研究の告知を行うことで、対外的アピールを行った。3. 領域内勉強会 (3 回):領域研究に関連する話題を扱う総説を要約して紹介しあう勉強会を実施し、分野の異なる班員間での知識共有と分野の将来像について議論を進めた。4. 領域横断研究会(1回):他の学術変革領域と共同で研究会を開催し、研究知見の交換と人的交流、共同研究の可能性を模索する機会をもった。 [4] 広報力を強化すべく、領域HPを設営し、SNS(Twitter)の運用を開始した。また、化学ポータルサイトChem-Stationとのコラボレーション企画を通じ、領域の趣旨と目標について、市井への情報発信を積極的に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域研究を進めるための情報拠点の設置が完了し、各計画研究代表者と情報共有する体制、実験的連携を促す体制を整えることができた。またいくつかの領域内共同研究を立ち上げることができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究環境のさらなる整備に加えて、研究協力関係の強化と情報発信を精力的に行っていく。 領域内外の研究会・勉強会・シンポジウムを複数回実施し、知識・人脈双方からの発展を期待する。
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