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2023 年度 研究成果報告書

脳の全体性を解明する大規模計測とシミュレーション

総括班

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研究領域大規模計測・シミュレーションによる脳の全体性の理解
研究課題/領域番号 21H05134
研究種目

学術変革領域研究(B)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅲ)
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

平 理一郎  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (80712299)

研究分担者 堤 新一郎  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 副チームリーダー (20862676)
五十嵐 潤  国立研究開発法人理化学研究所, 計算科学研究センター, 上級研究員 (60452827)
森 裕紀  早稲田大学, 次世代ロボット研究機構, 客員主任研究員 (80610849)
研究期間 (年度) 2021-08-23 – 2024-03-31
キーワード大規模計測 / 2光子カルシウムイメージング / 大規模シミュレーション / 筋骨格モデル / 精神疾患
研究成果の概要

本領域では、2.5年の共同研究によって、コネクトームをベースとした大規模シミュレーションの実現、CTデータを基にした精密なげっ歯類筋骨格モデルの作成、大脳・小脳に対する大規模記録、精神疾患モデルの大規模2光子カルシウムイメージングを実現し、脳の全体性に関する様々な知見を明らかにした。特に身体・脳・環境のシミュレーションおよび実データ取得を共同研究の重心とし、実データの姿勢情報からのインバースキネマティクスによるモデルの動作を確認し、富岳とローカルのスパコンの繋いだ脳・身体同時シミュレーションを進め、中規模のスパイキングネットワークモデルを介したシミュレーションとのデータ比較で一定の成果を得た。

自由記述の分野

脳神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

AIの爆発的な発展が近年続いているが、脳はAIに比べ桁違いに効率的であり、高い汎化性能を有している。本研究では、大規模脳・身体シミュレーションを融合し、AIに無い脳の性質である全体性の原理を探求した。平・五十嵐・森班は、共同研究にて、大脳-小脳ループと大脳皮質-基底核ループが同期するメカニズムを発見した。このことは脳が異なるモジュールを時間的に協調させながら動作していることを示す。堤班が行った精神疾患モデルの研究は精神疾患の病態理解に全体性の視点を新たに持ち込む点で将来的な治療方法の開拓につながると考えられる。このように本領域の成果はAI分野・医療分野の双方に貢献することにつながった。

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公開日: 2025-01-30  

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