研究領域 | 競合的コミュニケーションから迫る多細胞生命システムの自律性 |
研究課題/領域番号 |
21H05283
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井垣 達吏 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00467648)
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研究分担者 |
佐々木 洋 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (10211939)
平島 剛志 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (10620198)
戸田 聡 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 助教 (20738835)
石谷 太 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40448428)
藤田 恭之 京都大学, 医学研究科, 教授 (50580974)
原田 哲仁 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (60596823)
西村 栄美 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70396331)
小田 裕香子 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (70452498)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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キーワード | 細胞競合 / 多細胞生命システム / 自律性 / 自己最適化 / 自己組織化 |
研究実績の概要 |
多細胞生命システムが無生物と決定的に異なる理由の一つは、そのシステムが自律性を備え、自身の構造や機能を最適化できる点にある。近年のシングルセル解析技術の進歩に伴い、細胞競合と呼ばれる細胞間の相互作用を介した細胞排除現象が生体内の様々な細胞集団のばらつきを解消し、その品質や構造を最適化していることが見えてきた。そこで本領域研究では、我が国の細胞競合研究の強みを結集し、さらにこれを革新的な異分野融合により飛躍的に発展させることで、細胞間の競合的コミュニケーションというこれまでにない視点から多細胞生命システムの自律性という「生命らしさ」の最大の謎の一つに迫る。総括班は、異なる強みをもった9つの計画研究班および公募班の有機的な共同研究を強く促進し、細胞競合の理解から多細胞生命システムの自律性の理解という新たなステージへと昇華させるための役割を担う。令和3年度は、領域ホームページを開設するとともに総括班会議を2回開催し、領域研究の方針やこれを支援するための方策などを議論した。また、第1回領域班会議(2022年3月15日―16日、淡路島)を開催し、各計画班の研究の進捗の把握と今後の方針についての深い議論を行った。また、第9回細胞競合コロキウム(若手の会、2022年3月14日―15日、淡路島)を共催するとともに、領域キックオフシンポジウム(2021年12月16日、オンライン)および第1回領域主催セミナー(Multicellular Autonomy Seminar、2021年12月10日、オンライン)を開催し、領域研究およびそれに関連する研究分野の議論や宣伝活動を行った。さらに、各計画研究班による研究成果のプレスリリースの支援・促進を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、総括班会議、領域キックオフシンポジウム(公開)、領域班会議、領域主催セミナー(公開)を開催するとともに、細胞競合コロキウム(若手の会)を共催し、本領域の研究推進・運営に貢献した。また、領域ホームページを開設して領域研究の内容を公開するとともに、各計画研究班による研究成果の公開やプレスリリースの支援・促進を行った。以上の経過から、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、適宜総括班会議を開催して領域研究の方針を議論するとともに、領域内における共同研究、研究技術支援、若手支援、国際活動支援、および領域評価を実施していく。また、本年度は計画班に加えて公募班も参加する第2回領域班会議を実施し、各研究および共同研究の方向性、領域研究の今後の展開等についての議論を深める。また、本領域に関連する細胞競合コロキウム(若手の会)の支援や公開セミナーを適宜実施するとともに、領域ニュースレター(年に4回程度発行予定)を発行して、本領域研究の内容や方向性を広く公開・宣伝・議論する。
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