研究領域 | サイバー・フィジカル空間を融合した階層的生物ナビゲーション |
研究課題/領域番号 |
21H05293
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 浩一 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (80228410)
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研究分担者 |
依田 憲 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (10378606)
飛龍 志津子 同志社大学, 生命医科学部, 教授 (70449510)
高橋 晋 同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (20510960)
西森 拓 明治大学, 研究・知財戦略機構(中野), 特任教授 (50237749)
前川 卓也 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (50447025)
藤井 慶輔 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (70747401)
牧野 泰才 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (00518714)
川嶋 宏彰 兵庫県立大学, 社会情報科学部, 教授 (40346101)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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キーワード | 階層ナビゲーション / 工学 / 情報科学 / 生態学 / 神経科学 / χログボット |
研究実績の概要 |
(1) 領域運営協議:キックオフシンポジウム(12月8日、130名参加)を開催した。また、計画研究代表者による領域運営会議を開催し(計6回)、領域全体としての計画や実施方法などに関して議論した。 (2) 技術的支援:A01依田G、飛龍G、A02橋本G、前川Gの共同研究を支援し、装着型ログボットの開発を行った。A02藤井Gが中心となり、依田G、飛龍G、髙橋Gの共同研究を支援し、海鳥、コウモリ、マウスなどの動物ナビゲーション解析機械学習プログラムを開発し、成果を情報系トップ国際会議で発表した。 (3)融合的若手研究者育成支援:オンライン上で、領域計画班交流会(10月4日、50名参加)の企画・運営を行った。また、融合研究促進のために、領域勉強会を計4回実施し(のべ150名参加)、シニアと若手による発表を隔月で行った。 (4) 各分野の学会への組織的な展開:融合研究体制を領域外研究者に広げるため、国際会議(1件:ICMMA協賛)を開催した。 (5) 広報活動:分野融合的な取り組みの成果アウトリーチのため、領域ウェブサイトの構築・公開、論文出版のプレスリリース、講演会、ニュースレター発行などを行った。また、領域の成果を纏めた英語による専門書の執筆準備を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画班・総括班としての統合的な取り組みの成果として、新しいχログボットの開発、さまざまなデータ分析手法の確立が順調に進展した。また、多様な動物に対する階層ナビゲーションの数理モデルが作成され、「共通化された技術による階層ナビゲーションの測定と分析」についても大型融合プロジェクトとして展開が図られた。
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今後の研究の推進方策 |
階層的生物ナビゲーションに関わる課題に組織的に取り組むために、総括班を中心として以下の項目に取り組む。(1) 領域運営協議:計画研究代表者による領域運営会議を開き、領域全体としての計画や実施方法などに関して議論する。現時点では新型コロナウイルス感染拡大防止のため大人数での集会が困難であるが、必要に応じてオンラインの会合を積極的に開催する。(2) 技術支援班:より高度かつ幅広い融合研究を実施するため、これまでに提供してきた技術を下記の通りさらに進展させる。A02橋本:刺激によるフィードバック介入装置を備えるχログボット開発・提供。A02藤井:解釈可能なルール・学習融合モデルや強化学習手法の開発・提供。A02西森:微小RFIDタグを利用した社会性昆虫の全個体行動自動計測システムの精度向上。A02牧野:各種動物の行動介入に適用可能な超音波刺激装置、二次元通信システムの開発・提供。A02前川:人工知能搭載介入ロガーのための行動認識プログラムの提供および深層学習を用いた軌跡分析のプラットフォーム提供。A02川嶋:ロガー映像解析による生物個体検出・認識、および群行動データ解析。(3)融合的若手研究者育成支援班:若手育成イベントや基礎知識勉強会の現地開催を目指す。コロナウイルス感染拡大防止を考慮して小規模の集会やオンラインなどの手段を用いて柔軟に実施する。(4) 学術企画班:年次領域会議・国際シンポジウム・ワークショップ・各学会におけるシンポジウムを開催する。可能な範囲でこれらの機会を利用して領域における研究成果の発信および更なる発展に向けて努力を続ける。(5) 広報活動班:これまでと同様に広報活動(ウェブ、ニュースレター、アウトリーチ講演など)を積極的に進める。前年度開始した英語による専門書の執筆準備を進める。(6) 国際活動支援班:領域内の若手研究者や大学院生の海外派遣を支援する。
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