計算機科学分野である[A01計算機アーキテクチャと高速計算アルゴリズム]と、計算物質科学分野である[A02密度汎関数法の新展開]および[A03密度汎関数法を超えて]の間の緊密な融合(コンピューティクス)により、また、実験科学との共同研究により、ナノ物質、新奇物質での複合相関と非平衡ダイナミクスを明らかにするのが、本新学術領域研究の目的であり、本総括班のミッションは、そのための様々な側面でのインフラ形成と融合促進にある。A01、A02、A03のそれぞれの研究項目において、25年度から2カ年計画で新たな公募研究が開始された。このうち実験研究班は5件を数えている。計画研究11班と合わせて、30研究班の体制となり、25年度、26年度に充実した研究成果が得られた。詳細は、研究成果報告書として英文で作成され、冊子形式で世界主要研究教育拠点に配布され、またウェブページで公開する(2015年5月)。また、他の新学術領域研究との交流をはかるために、第8回物性科学領域横断研究会を平成26年11月21日- 22日に大阪大学豊中キャンパスシグマホールで開催した。物性科学を横断する全部で6つの新学術領域参加者が一同に会し、活発な議論が展開された。詳細はウェブサイトhttp://www.topological-qp.jp/ryoikioudan2014/で公開されている。また本学術領域研究の集大成として、International Symposium on Computics: Quantum Simulation and Designが平成26年12月1日-3日の日程で、東京大学本郷キャンパス小柴ホールで開催された。国内外200名の参加により活発な議論が繰り広げられた。http://computics-material.jp/ISC-QSD2014/に発表論文アブストラクト等の詳細が公開されている。
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