研究領域 | がん微小環境ネットワークの統合的研究 |
研究課題/領域番号 |
22112001
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮園 浩平 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90209908)
|
研究分担者 |
秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
藤田 直也 公益財団法人がん研究会, その他部局等, その他 (20280951)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 微小環境 / シグナル伝達 / 生体材料 / 生体イメージング / ゲノム科学 |
研究実績の概要 |
総括班は領域の研究の推進に必要な国内外の情報の収集を行い、研究者間の連携を強化する役割を担うことを目的として活動を行った。総括班はホームページの充実やシンポジウムの開催により、得られた研究成果を領域内外の研究者や社会へ発信するための支援を行った。平成23年度に引き続き平成24年度は領域内の連携や、「新学術領域(領域提案型)がん研究分野における支援活動(がん研究支援活動)」と連携を密接にし、研究を支援した。 1)領域会議の開催:計画研究者、公募研究者が一同に会し、平成24年7月5日~6日に領域会議・研究発表会を東京(東京大学 医学部総合中央館)で開催した。 2)公開シンポジウムの開催:平成24年度は7月5日に公開シンポジウムを行い、領域内の研究成果の発表を行った。さらに「がん研究支援活動」と連携を計り、平成25年1月29~30日に行われた公開シンポジウムにおいて本領域の秋山徹(計画研究代表者)が「大腸がんと微小環境の相互作用」について、南敬(総括班員)が「血管内皮活性化・エピゲノム調節機構解明による抗がん作用への応用」について発表を行った。 3)共同研究の推進:領域内の研究の有機的連携を促進し、共同研究のコーディネートなどを推進した。とくにゲノム解析や生体イメージングに関して総括班員を含めて共同研究が行われ、成果が得られた。 4)研究活動の公開:得られた研究成果を領域内外及び社会へ発信するためにホームページを開設し、継続的に更新を行った。ホームページに一般向けにがん微小環境を解説するページを設けた。平成23~24年度にかけて計画研究の成果が6回にわたってマスコミに紹介された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
領域内ではMol. Cell、Nat. Commun.、Scientific Reports誌などに論文が発表された。領域内での共同研究も盛んに行われた。とくにゲノム研究、生体イメージングでは総括班員を中心に共同研究が行われ、その成果が一流誌に発表されるなど、研究は順調に進行している。
|
今後の研究の推進方策 |
文科省での中間評価では「個々の研究レベルは極めて高いものの、新学術領域研究ならではの重要な目標のひとつである異分野連携による新たな価値の創出という点ではやや遅れがみられる」との指摘があり、今後、領域会議を中心に研究紹介を行うなどの対応を行っていく予定である。また「各研究者が他の研究費に採択されているため、研究内容の重複に十分注意して今後ますます研究を推進すること」との指摘については領域内で周知した。
|